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はちまドボク

何かからはみ出した、もうひとつの風景

建築的堤体

函館の水がめ、笹流ダム。コンクリートが貴重だった大正の頃、材料費を抑えるために、えらく手間がかかるバットレスという構造形式が用いられた。そのため、まるで建築物のファサードような独特の表情が生まれている。でも、もとの姿はそれぞれの部材が細く…

先人の寡黙な仕事

小樽の水がめ、奥沢水源池にはすてきな水の階段がある。堤体は普通のアースダムなんだけど、この階段式溢流路は緩やかにカーブしながら扇状に幅を広げて、周囲の樹林とともに美しい落水の表情を魅せてくれる。 大正3年(1914年)につくられて、いまも現役。…

ダムツアー

山の中にひっそりとたたずんでいる発電用ダムの提体。階段状の越流部や落水の表情がとてもよい味を出している。 だいぶ前のことになるが、札幌に住んでいた頃、デートと称してダムツアーを強行したことがある。狙いを定めた地域の地図を見て、ダム湖らしき場…

水の表情

とあるフィルダムの越流部。何の変哲もないダムではあるが。湖水が天端のアールを滑らかに降りていくと、途中から水の流れが崩れ、空気を含んで白いレースができる。それらが複合して微妙な文様を描きながら斜面を滑り降り、床面に叩きつけられて勢いを失う…

滝になったダム

“ピョウタンの滝”と呼ばれる構造物が北海道にある。天然の岩と人工の平滑面が共存するユニークな姿と、その組み合わせによって生まれた豪快な落水表情から、なんとも不思議な感覚に浸ることができる。 元々は発電用のダム(正確には堰堤)として、昭和29年…