はちまドボク

何かからはみ出した、もうひとつの風景

塔楼

海中基地

先日訪問した勝浦の「海中展望塔」のことを考えるたびに、映画「007 私を愛したスパイ」を思い起こす。悪役の海中基地「アトランティス」が脳裏をかすめるのだ。この展望台が海中からざばーっと現れてくれると最高だよなあ。 確証はないけれど、「007 私を愛…

超巨大モノリス

チューリッヒでは様々な場所からやたらでかいコンクリートの箱がチラチラ見えて、なんとなく気になった。古い鉄道高架橋の桁下空間利用事例を見に行ったら、たまたまこれが通りの奥にチラリと見えたので、おそるおそる近づいてみた。 窓がないのでオフィスビ…

再生煙突

ロンドンを訪れている大山顕さんのツイートにより、驚愕の情報がもたらされた。長い間放置されていた有名な都市内廃墟物件の「バタシー発電所」の4本煙突のうち3本がなくなっているというのだ。ちなみに上の写真は、2011年の放置状態の様子。 バタシー発電所…

タワコレ

昨年あたりから、「タワー」をコレクションをしている。収集の対象は有名な塔ではなく、どこの街にもある無名の電波塔だ。集め始めてみると、思っていた以上に多様な形態が存在しており、それぞれに個性のようなものを感じることができる。 コレクションのル…

海から見る電波塔

本日は東京港を巡る某クルーズ船に乗った。僕は様々な港湾でクルーズ体験をしてきたが、これほどフラストレーションがたまる船にはなかなかお目にかかれない。なにしろ、ものすごくいい天気なのにオープンデッキがないのだ。窓は塩で汚れているし。ベテラン…

環状列塔

先日、はじめて鳥取と島根を訪問した際に、せっかくの機会なのでベタ踏み坂として有名になった境港の「江島大橋」に立ち寄ろうと思い、レンタカーを走らせた。するとその途中で「なんだこれは!!ひょっとしてアレを降臨させるためのものなんじゃないか!?…

パリの覚悟

凱旋門から見たエッフェル塔の写真は、いろんな場面でしょっちゅう使っているので、このブログにも載せているもんだとばかり思っていたが、まだだったようだ。(追記2015.8.10:写真は2013.10.12「景観を破壊する建造物」に使っていた。エッフェル塔の名前と…

謎の塔

佐倉市の丘の上にある「羽鳥調圧塔」を知ったのは、友人のツイートがきっかけだった。こんなすごいものが身近にあることをなんで僕は今まで知らなかったのか!と焦ったが、落ち着いて考えてみると、20年ほど前からその存在を認識していたことを思い出した。…

きのこの給水塔

3年前のクリスマスの日はローマで過ごした。サンピエトロ広場でベネディクト16世の説法を聞いた後に、EUR(エウル)というエリアを訪れた。クリスマスのために完全に機能停止していた街からは、ファシストの壮大な夢の断片が感じられた。 ネルヴィの手によ…

樹木を越えた何か

シンガポールのベイエリアに2年前にできた植物園には、極めてインパクトが大きい塔状の装置群が設置されている。紫に塗られたスチールのパイプが外皮を構成し、そこを覆うために植物が強引に配置されている。太陽光発電装置、換気装置、雨水収集装置、エコに…

大仏アテ

我が家のある千葉市から水戸やつくば方面に車で向かう時は、今のところルート選定が少々悩ましい。首都高を経由して常磐道で向かうのが一番効率的ではあるが、渋滞に巻き込まれるリスクがつきまとう。国道16号で柏に行き、そこから常磐道に乗るというのが距…

欧州鉄塔

本日の打合せの最中、相手の方が「日本にはそこら中に送電鉄塔があって残念」とおっしゃったので、「いやいや欧州にもたくさんありまっせ」と言いつつ、スイスアルプスのグリムゼル峠(アルプス越え)をがんばって乗り越える送電鉄塔たちの写真を見せた。す…

道に迷って炭鉱に着く

世界遺産にもなってるドイツのフェルクリンゲン製鉄所を見に行った帰りに、うっかり道に迷ってしまった。全く意図せず、フランスに迷い込んでしまったのだ。そして、妙に狭くて荒廃した道を通る羽目に陥り、心底びびった。そこからチラリと見えたのが、上の…

南仏大観音

2年前、エッフェルが設計したガラビ鉄道橋から、カラトラバが設計したリヨン・サン=テグジュペリTGV駅のに移動する途中、ほぼ思いつきでル・ピュイ=アン=ヴレ(Le Puy-en-Velay)という街に立ち寄った。妙に尖った地形が気になったので。 わりと大きめの…

フランスの猫たち

プレゼン資料をつくるために海外で撮った写真を漁っていたら、なかなか魅力的な写真を発見した。フランスの高速道路のパーキングエリアから撮った写真に、これでもかと言うほど送電鉄塔が写り込んでいてびっくりした。広大な土地を遠慮無く自由奔放に使い、…

鉄筋コンクリート教会

このブログは自分自身の備忘録としてそれなりに機能している。しかし、アップしたと思い込んでいるネタをうっかり記載していなかったというケースが、わりと頻繁に起こっている。どうやらツイッターやフェイスブックに気楽にアップしたものを、このブログに…

時空を越えるコンクリート塔

複雑で繊細で豊かな表情を持つ長崎の海岸風景の中に、3本のコンクリート塔がそびえ立っている。その眺めはあまりに異様だ。極限までミニマルで常軌を逸脱したスケールのコンクリート塔がある風景は、リアルなシュールレアリズム。そこにいても夢を見ているよ…

頭でっかち

すでにミラノのゴージャスさ加減にお腹いっぱいになってきているのだけど、頻繁に隙を見せて息継ぎをさせてくれるのがミラノのいいところ。こういう体験はパリでは得られなかったな。パリにはうんざりするほど打ちのめされたから。 たとえば、とんでもなくこ…

真っ直ぐではない塔

バルセロナのモンジュイックの丘にあるカラトラバがデザインした通信塔。これが、想像以上にさわやかなかっこよさだった。 カタルーニャの突き抜けた青空のせいなのか、オリンピック会場のばかばかしいほどの空虚感とのマッチングに感激したせいなのか、前日…

二重らせん展望台

シュトゥットガルトの公園の高台にあるキレスベルクタワー。なんなんだこの浮遊感は。二重らせんの階段によってより不思議な雰囲気が増している。見ているだけでひやひやするが、登ってみるとさらにひやひやする。だって、結構揺れるんだもの。 よく見ると、…

昔の近未来

1958年にベルギーのブリュッセルで開かれた万国博覧会のメインパビリオンで、現在は展望施設および展示施設として利用されている「アトミウム」は、大方の予想に反してものすごく面白いよ。 科学技術が拓く明るい未来が信じられていた素敵な時代の建造物。鉄…

300mの曼荼羅

現在エッフェル塔は19回目の塗装工事が行われており、一部が防護ネットで囲われている。全体像がきれいに見えないからといって、構造物をかじっている者として、欧州に来たからには参拝しないわけにはいかない。というわけで、寒風吹きすさぶ中、エッフェル…

龍馬電

屈強な送電鉄塔の志士たちが全国から集まってきた。これから各藩の長たちが議論を行い、これからの送電のありようを決定するのだろう。 彼らの持っている実力からすれば、日本を乗っ取ることなどさほど難しいことではない。しかし、彼らが真に目指すところは…

三角の塔

近所に火の見櫓がぽつんと残っている。かつては日本全国どこにでもあったけど、警報システムの変化や老朽化のために急速に減ってきているんだそうな。 三角形の断面を持つトラスの構造フォルムはかなり魅力的。でも、補強のためだろうか外側に取り付けられて…

展望まつり

富津岬の突端にある展望台は、かなりファンキーだ。これでもかというほどに展望デッキが繰り返され、それらが迷路のように階段で結ばれている。いろんな場所から展望し放題。五葉松をモチーフとしてつくられたものだそうだが、増殖する菌糸類とか脳細胞シナ…

駅前タワー

東京タワーにはブームがあったけど、京都タワーにもあるのかな。ゆるキャラのたわわちゃんとかいるから、ありそうなもんだけど。

鉄塔ウォーク

せっかくのお盆休みにうっかり夏風邪を引いてしまい、ほとんど寝て過ごした。しかし最終日の昨日は、気力を振り絞って送電鉄塔を見に行ってきた。あのサルマルヒデキさんの鉄塔ウォークに参加させていただいたのだ。 ちょっと歩くだけでフラフラになるほど暑…

タワーマスター

名古屋テレビ塔、さっぽろテレビ塔、大阪通天閣、博多ポートタワー、東京タワー。これらの塔は、すべて同じ人物が設計した。内藤多仲という建築家だ。すごいよねぇ、日本の塔のゴッドファーザーだ。ちなみに個人的には、これらの塔のプロポーションやバラン…

結界

送電鉄塔の下から真上を見上げると、単純に美しいと感じる。 単純なトラスの幾何学模様が重なり合い、複雑な図形となって繰り返され、天空に延びていく。 立体を平面化して鑑賞する行為からは、脳のスイッチが入れ替わる快感が得られる。 鉄塔ファンならずと…

夕暮れの鉄塔

荒川の河口付近の送電鉄塔。下部はほのかに明るい夕暮れの空を背景に、トラスが描く繊細なシルエットが浮かび上がっている。左右に堂々と広げた腕金は、街の明かりを受けて少し明るくなって、これまた夜空に浮かび上がっている。 昨日の夕方は、バランスの良…

システムの眺め

延々と連なる送電鉄塔たち。絶え間なく、電力をせっせと安定して供給している。彼方には工業団地や新興住宅地があるが、その足元でもどんどん宅地開発が進んでいる。都市整備に節操の無さを感じてみたり、かつての田園風景を思い浮かべてみたり、格子状に展…

自然な拒否反応

フランスの文人であるモーパッサンは晩年、1889年のパリ万博に際して建設されたエッフェル塔の中にあるレストランに、足しげく通っていたそうだ。その理由は「ここなら、あの忌々しい巨大な骸骨が目に入らない」からなんだと。美しいパリの街の景観を損なう…

独り立ちした門

そもそも門は、特殊な場だと思う。分け隔てられた内側と外側が門によって結ばれ、そこを通過することで世界が切り替わる。だからこそ、古来から個人も権力者も、門に対して格別のこだわりを持っているのだろう。自分を誇示するものとして。だからと言って、…