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はちまドボク

何かからはみ出した、もうひとつの風景

未完成との別れ

サグラダ・ファミリアが2026年に完成するという話は数年前にも聞いたことがあったけど、最近話題になっている完成予想CGアニメーションを見て、あらためてびっくりした。おいおい、まだこんなにつくるのかよ。あと13年しかないけど、大丈夫なのかね、いろい…

鉄筋コンクリート教会

このブログは自分自身の備忘録としてそれなりに機能している。しかし、アップしたと思い込んでいるネタをうっかり記載していなかったというケースが、わりと頻繁に起こっている。どうやらツイッターやフェイスブックに気楽にアップしたものを、このブログに…

宇宙的鮮魚空間

はじめて築地市場に行ってきた。 昼下がりの市場はすでに閑散としており、脳天気な世界から時間空間がぽっかり切り取られたかのよう。天井から漏れる光は、なんとも妖しい色彩とともに屋根のトラス構造を浮かび上げている。大きなカーブのついた大空間の床に…

団地ノスタルジー

先日の札幌出張では少し早い便に搭乗して、かつて住んでいた琴似という街に行ってきた。時々行っていたスープカレー屋でランチをして、その後に琴似の街をぶらりと散歩した。ラーメン屋、焼き肉屋、居酒屋、喫茶店など、当時よく行っていた店舗がまだ営業し…

木目調コンクリート

JR北海道の岩見沢駅をまだ見ていなかったので、札幌出張の際に帰りの飛行機の便を少し遅らせて行ってきた。何度か近くを通過したことはあるし、いつでも行けると思っていたのだけど、岩見沢って街は行く気で行かないとなかなか行けないことを痛感した。 この…

タンガ

北九州の旦過市場がすごいよ。(公式ホームページ) 神獄川の上に迫り出した店鋪の背面が、なんとも幻想的なたたずまい。まるで東南アジア的のカオスな水都のような雰囲気を放っていて、うっかりときめいてしまう。 もちろん市場の中もすてきだよ。バックヤ…

立体構成

なにこのビル、やたら魅力的なんですが。面の構成やら、突き出した梁やら、室外機やら、パイプやら、質感やら。いったい用途はなんだろうかねえ。いろいろ気になるねえ。

橋の下の対応関係

JR中央線神田駅南端の、レンガ貼りコンクリートアーチ高架橋。日本の鉄筋コンクリート構造の始祖とも言えるスターエンジニアの阿部美樹志の手によるもので、写真の区間を含む東京駅−万世橋駅間の鉄道高架橋は1919年(大正8年)に完成した。阿部美樹志はもと…

ザハ

新国立競技場の超豪華国際コンペで、イラン生まれイギリス在住の女流建築家であるザハ・ハディドの案が最優秀賞に選ばれた。ファイナリスト案を見て以来、個人的にはうっすら期待していたんだけど、「まさか!マジか!ホントに選びやがった!」と思った。審査…

要塞アパート

先日の九州サーベイでは、九州最後の炭鉱「池島」にも行ってきた。もちろん長崎市嘱託の「地域おこし協力隊」として実際に池島に住み込みながら情報発信している小島健一さんにも、ものすごく久しぶりにお会いすることができた。この島でのリアルな炭鉱体験…

ロンドンのピアノ

まだロンドンオリンピックが開かれていた頃、三菱地所のTVCMが目に入るとそこにロンドンの街並みが映し出されていたので、「ああ懐かしいね」なんて知ったかぶり優越感をえらそうに振りまいてみた。これだから、にわか海外かぶれはイヤになるよね。 それはさ…

高密度階段

有楽町マリオンは無限エスカレーターもすごいけど、階段室もすごい。思わずレッドツェッペリンの「天国への階段」が脳内を駆け巡ったのだが、よく考えるとこれは「階段の天国」だった。

写実絵画としての郊外

先週末、びっくりキャンチレバーで有名な写実絵画専門のホキ美術館で行われた「建物探検セミナー」に参加させていただいた。欧州滞在時にガイドツアーに参加する機会を何度も得たが、やはり日本語での解説はいいね。細かいところまですごくよくわかったよ。 …

毒虫の部屋

先日紹介したオランダ空撮写真集「nlxl」に出会ったアムステルダムのホテルの話は、すでにブログに記載したはずだよなーと思ってごそごそ探したのだけど、どうやら書いていなかったようだ。もはや欧州紀行の記憶が混乱しはじめていて、とても焦る。 「LLOYD …

魅惑のP

そりゃもちろんこちらの彼女のようにゴージャスに着飾ったセレブ美人もうっかり見とれてしまうんだけど、少し近寄りがたいよねえ。個人的には、ぱっと見は大人しくて地味で自分を演出することが苦手な人の方がずっと心惹かれる。たしかにクラスの人気者では…

超現実シティ

ローマ近郊にムッソリーニの肝いりで1930年代に開発されたエウル(EUR, Esposizione Universale Roma)という地区がある。その名の通り、ここでローマ万国博覧会を開催する予定だったが、第二次世界大戦のために中止になった。気合いを入れてつくったものの…

橋を侵蝕する建物

宝飾品の店がずらりと並ぶ家橋で有名なフィレンツェのポンテ・ヴェッキオ。まるで河岸の建物が、その増殖の力に堪えきれず、川の上へじわりと染み出して、いつの間にか橋を覆い尽くしてしまったかのように見える。なかなか不思議で異様な光景である。 この橋…

うずまき

バチカン博物館の出口には、とてもすてきな二重らせんのスロープがある。下に行くほど渦が小さくなるので、曲率も勾配も変化する。とても素敵でしびれたのだけど、転倒事故が多いのか転倒するピクトさんが描かれた黄色の三角板が異様にたくさん壁に貼られて…

オリンピックドーム

1960年のローマオリンピックの会場としてつくられたPalazzetto dello Sport(完成は1957年)。トリノのTorino Esposizioniと同様、イタリア人構造デザイナーのPier Luigi Nerviが手がけた物件だ。このドーム屋根のコンクリートのリブがあまりにも美しく整い…

宙づりエレベーター

高さ167mのトリノのシンボル的建築であるモーレ・アントネリアーナは、1863年にユダヤ教の礼拝堂(シナゴーグ)として建設がスタートしたんだけど、建設途中で資金難という大人の事情によりトリノ市へ委譲されて、1889年にようやく完成したんだって。内部は…

展示物のない展示空間

かつてトリノモーターショーが開かれていたというTorino Esposizioniの内部空間。このドームはPier Luigi Nerviの設計により1950年に建設されたものだ。ネルヴィの屋根が見たくてトリノに来たのだ、どうしてもこの目で見て帰らなければ、という気分でヴァレ…

空中サーキット

1923年から1982年まで操業していたフィアット社の巨大自動車工場「リンゴット」を見るために、トリノへ行ってきた。とりあえず1928年に撮影されたウィキペディアの写真をご覧くださいな。すごいから。現在この工場は、レンゾ・ピアノの手により改装されて、…

ファシストの家

ジュゼッペ・テラーニというイタリアのモダニズム建築家が設計したカサ・デル・ファッショという建物が、スイスとの国境付近のコモにある。1932年にムッソリーニのファシスト党本部として建てられ、現在は国境警備隊が使っている。まあ権威を象徴するのが使…

頭でっかち

すでにミラノのゴージャスさ加減にお腹いっぱいになってきているのだけど、頻繁に隙を見せて息継ぎをさせてくれるのがミラノのいいところ。こういう体験はパリでは得られなかったな。パリにはうんざりするほど打ちのめされたから。 たとえば、とんでもなくこ…

超高級アーケード街

ミラノのガッレリア、そんなに期待せずにふらりと立ち寄ったのだけど、かなりゴージャスですごい。古典的な石造りの建物に、当時の最先端素材である鉄とガラスを用いたドーム。当然のことながら、ディズニーランドやヴィーナスフォートとは質感が全然違うん…

チェントラーレ

ミラノ中央駅(Stazione Centrale di Milano)の駅舎って、まだちゃんと見てはいないのだけど、ちょっとすごいよ。その権威主義的でゴージャスな威圧感は尋常ではない。と思って少し調べてみたら、どうやらムッソリーニの肝いりの建物のようだね。ドイツでい…

高級健康ランド

人口わずか1000人のスイスのヴァルス村にある温泉保養施設「テルメ・ヴァルス」は、ピーター・ズントー(Peter Zumthor)が大規模に改築を行ったデザイナーズ健康ランド。現地産の石材を丁寧に積層させてできた空間はミニマルで、重厚で、神々しく、心の底か…

建築ランド

ドイツのヴァイル・アム・ラインというスイスとフランスに接している街に、デザイナーズチェアの生産で有名なヴィトラ社の工場がある。ここは有名建築家の作品がごろごろしている建築マニア垂涎の建築テーマパークになっている。建築に疎い僕でも十分面白か…

コンテナハウス

コンテナのことが好きになるにつれ、一度はコンテナの中で暮らしてみたくなるのはひとつの方向として正しいと思う。 アムステルダムの中央駅から「NDSM-werf」行きの無料の渡し船に乗って‎、10分程度のクルーズをきゃっきゃと楽しんでいると、このコンテナ学…

グエルさん家

バルセロナでは調子に乗ってガウディ関連施設を6つも見に行ってしまった。まるで建築マニアの建築巡礼だけど、なにしろガウディの卓越した造形力や空間構成力には、建築素人の僕にもひしひしと伝わる凄みが十分にあるので、飽きることはなかった。しかしま…

ゲーテアヌム

「シュタイナー教育」というのが結構流行っているようで、時折噂を耳にする。ウィキペディアには「シュタイナー教育の目指すものは、宇宙にある諸事物の理念を、人間と結びつけて理解し、それによりミクロコスモスとしてのわたしを活き活きとした理念で満た…

時の刻み方

マーストリヒトにある古い教会をリノベーションした書店。教会特有の雰囲気と書店特有の雰囲気が絶妙に調和していて、すごく豊かな気分になれる。3層になった書架にはたっぷり書籍があるし、奥にはカフェもあるし、一日中ここにいたくなる。日本語の本はなさ…

プチサヴォア邸

せっかく車でパリに来たのだからと、建築巡礼を気取って、郊外にあるル・コルビュジエのサヴォア邸に行ってみた。 前日にグーグルで調べた場所にはなんとも貧相な白いゲートがあって、本当にここが入り口なのかどうか、思わずあたりを見回して確認してしまっ…

円筒の夢

パリのシャルルドゴール空港ターミナル1はかなりかっこいい。1974年につくられた円筒形のターミナルビルとそれを取り巻くように配置されたサテライトは、拡張性が全くなかったり効率が悪かったりする面も多々ありそうだが、いま見てもとても斬新。その当時…

復活した博物館

ベルリンの街はどこをどう見ても戦争の傷から逃れられないようになっている。そこに気がつくとどうしても気分が重たくなってしまうが、それを乗り越える強烈なパワーも同時に感じられるので、感情が激しく揺さぶられる。 2009年10月に70年ぶり再開した新博物…

近代デザインの聖地

デザインに関わる者として、この地を訪れないわけにはいかないだろう。そして、教科書と同じ写真を撮らなければならないだろう。そんな義務感を感じながらバウハウス・デッサウを訪問したのだが、案の定がっちりはまって大興奮。なんだかんだで聖地巡礼は心…

コルビュジエ団地

もう1ヶ月以上も前の話ではあるのだけど、フランス南部の旅で最後に行ったのが、ル・コルビュジエによるマルセイユのユニテ・ダビタシオン。何年か前に森美術館でやったコルビュジエ展に展示されていた実物大のユニテの部屋にかなり衝撃を受けたので、せっ…

音楽と建築

先週の水曜日、自宅から歩いて10分程度の教会で行われた alva noto + ryuichi sakamoto "s" tour は、想像をはるかに超えてとんでもなく楽しかった。なんで坂本龍一はアムステルダムでもロッテルダムでもなくアイントホーフェンを選んだんだろうね。不思議だ…

かっこよさに胸焼けする駅

カラトラバによる1994年完成のリヨン・サン=テグジュペリTGV駅。せっかく近くまで行くのだからと、ついつい行程に含めてしまった。近くと言ってもガラビとは300kmほど離れているのだが。 この駅も言葉を失うほどすごかった。カラトラバ特有の造形言語とも言…

ひまわりの種がある空間

中国の有名アーティストである艾未未(アイ・ウェイウェイ)が、4月の頭に中国公安当局に拘束された。どうやら脱税の容疑ということらしいのだが、これまで政府を批判してきた人物であるだけに、真相はわからない。先月ロンドンに行ったとき、たまたまラッキ…

船の家

アムステルダムの運河にはたくさんの家が並んでいる。運河沿いではなくて、運河上に。陸上の建物はとても窮屈そうに建っているのに対して、のびのびとした平屋はいかにも快適という印象を受ける。開け放たれたカーテンの向こう側に、その充実した水上生活を…

アムステルダムのゆがみ

アムステルダムの運河を散策したのだけど、なんだか落ち着かない。空気が微妙に揺らいでいると思って目を凝らしてみると、建物が本当にゆがんでた。それも1つや2つではない。街のあちこちの建物がゆがんでいるのだ。なんでなのかな。オランダの大工は適当…

天国へのエスカレーター

カテドラルの回廊のような宗教的な香りがするエスカレーター空間。ここまで完成度の高いハイパーモダン空間を見せつけられると、ちょっと息苦しくなってしまう。というか、それが狙いなのかな。

明快な空間

カラトラバが設計したLiège Guillemins(リエージュ・ギューマンと発音するのか?)駅では何度も驚嘆させられたわけだが、空間構成の明快さにも舌を巻いた。最下層の駅中央を駅前広場と同じレベルでコンコースが貫いており、その上には巨大アーチで囲われた…

カラトラバ初体験

ベルギーのリエージュという街に、Santiago Calatravaが設計したLiège-Guillemins駅を見に行ってきた。いやほんと、すごいったらないよ、いろんな意味で。美しさが過剰にあふれていて、とても現実とは思えない。なんというか、むちゃくちゃうまい贅沢なコー…

ななめのでっぱり

アイントホーフェンで暮らし始めてから、テレビをほとんど見なくなった。当たり前だが、全くわからないオランダ語の放送ばかりなので。このため、家にいるときにはクラシックのFMラジオをつけることが習慣となった。 ところが、結構頻繁に現代音楽がかかって…

キューブハウス

黄色い立方体を斜めにして大量に連ねたこの奇妙な集合住宅は、いくらなんでも自由すぎると思うんだ。机上の計画にとどまらず、駅前の一等地に本当につくってしまうなんて。これがダッチデザインなのかとオランダ人に尋ねてみたら、いやこれはおかしいだろう…

北海のバンジータワー

デン・ハーグにある日本大使館への用事を済ませたあと、トラムに乗ってスヘーフェニンゲンというリゾートエリアに移動した。オランダに来てはじめて観光っぽい行動をとった記念すべき第1号は、北海から突き出る不穏なタワーだ。大使館へ行く前日、ネットで…

水管橋貫通住宅

いったいどうしてこんなことになったんだろう。

風水的見地

ちょっと前に、台湾から来た若者たちを伴って、都内の素敵ポイントを少しだけ巡り歩いた。その道中、浅草橋の高架下建築を眺めているときに、面白い話を聞いた。 これは、彼らにとってはあり得ない住宅なのだそうな。なぜなら、上を通る鉄道により気が流れ出…