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はちまドボク

何かからはみ出した、もうひとつの風景

水門

女王陛下のロックゲート

海外の土木構造物の情報をどうやって見つけるのかという質問を時々いただく。ネット上でしつこく探すという回答になるわけだが、それなりにコツというかカンが必要になる。ざっくりとは『ヨーロッパのドボクを見に行こう』の「第7章|ドボク旅行のテクニッ…

かわいいドボクサイン

先月末に行われた『土木展』のミーティングで、メイングラフィックを担当されている柿木原さんのプレゼンで、ポスターの中に描かれている「土木の行為」のアイコンも解説してくださった。その時に会場から「かわいい」という声がチラホラ聞こえてきた。そう…

背が低い水門

昨年の秋口に島根を駆け足で巡ったとき、宍道湖畔の「岸公園」と、菊竹清訓が手がけた「島根県立美術館」もチラ見しておこうと思い立った。駐車場にレンタカーを止めて、とりあえず周辺をぐるりと歩き始めると、2門のライジングセクタゲートを備えたかっこ…

水門探訪

今年の夏、オランダのデルタワークス関連の構造物で、個人的に最後の大物であるハーリングフリート水門(Haringvlietdam)をようやく目撃した。5年ほど前に訪問したときには冬期間だったためか、施設が閉鎖されていて断念したんだよね。今年訪問したとき、そ…

未来的バイザーゲート

先月中旬にどなたも誘うことなく催行した『オランダのドボクを見に行こう』ツアーでは、いくつか見ておかなければならない物件があったのだけど、その中でも最も訪問を切望していたものが二連のバイザーゲートを有する「Stuwcomplex Hagestein」だ。日本名は…

行きにくい水門

ロッテルダムの南西にあるスパイケニッセという街の近くに、なんとスパンが98mもある「ハーテル防潮水門」がある。例の「デルタワークス」関連施設(暮らしを守るということ)だ。ローラーゲートとしてはたぶん世界最大なんじゃないかね。ちゃんと調べてない…

暴れ川から水を引く

またしても富山を訪問する機会があったので、常願寺川から農業用水を取水するための施設である横江頭首工に行ってみた。これが、なかなかすてきだった。 この施設を整備したそもそもの発端は、あのデ・レーケがこのスーパー急流河川の治水を考えた際に、「こ…

水門コンポジション

たまたま見かけた防潮水門の裏側のリブが、モンドリアンの「コンポジション」に見えてならない。(類例:下町のモンドリアン) 愛媛県大洲市の肱川河口にある長浜大橋を見に行ったのだが、その橋詰付近でこの真新しい防潮水門を見つけてしまい、目にやり場に…

残されたブロック

オランダが誇る長大水門、東スヘルデ防潮水門に隣接した人工島には、デルタパーク・ネールチェヤンスという展示施設兼レジャー施設がある。そこの水面に、謎めいたコンクリートの造形作品がぽつんとたたずんでいる。これはなんと、水門のピアである。ひとつ…

閘門付可動橋

下関には見どころ満載のパナマ運河タイプの閘門(ロックゲート、あやめ閘門、権威主義的閘門など)がある。ゲートの上に歩道が乗っかっていたり、前後の閘門にはさまれて可動橋があったり、それがアイントホーフェンで見たもの(最初の橋梁鑑賞)と同タイプ…

ふぞろいのシェルター

金属の鱗を持つ近未来的なシェルターが特徴的なテムズバリアは、ロンドンを高潮から守るための防潮水門で、1982年に完成した。東スヘルデ水門に次ぐ巨大な水門である。通常時は門扉が河床に格納されているライジング・セクター・ゲートという形式が採用され…

治水テーマパーク

オランダに来る機会があれば、ぜひ訪れていただきたい場所がある。それは、東スヘルデ防潮水門に併設されている、水にまつわるテーマパークのDeltapark Neeltje Jans。 公式ホームページをご覧になっていただくと感じられると思うが、バブル景気の頃に日本で…

暮らしを守るということ

日本から友人が来てくれたので、オランダそのものを体験しようと東スヘルデ防潮水門を見に行ってきた。スパン45mの巨大水門がなんと62基も並ぶというとんでもないスケールの構造物。以前マエスラント防潮水門でも見た治水プロジェクト「デルタワークス」の一…

波の力を受ける点

マエスラント防潮水門は、幅360mの運河の両側に配置された円弧状のセクターゲートが閉じられることにより機能する。200mはあろうかというゲートにはトラスで組まれた扇状のフレームがついており、その長さはおよそ250mにも及ぶ。ゲートは閉じられた後に沈め…

ダッチ土木の執念

ご存じの通りオランダは極端に土地が低いため、水の災害が頻繁に起こりやすい。かつて隣国と戦争状態にあったときには、その特性を逆手にとって、わざと川を氾濫させて敵軍を水攻めにするという防衛ラインを構築したほどだ。オランダの国土の管理は地域全体…

権威主義的閘門

先日のドライブで偶然出会った閘門、Lanaye Lock。マーストリヒトの南、ベルギーに入ってすぐに位置しており、かなり水位差がある上流のLanaye運河と下流のAlbert運河を結びつけている。威圧感さえ感じさせる堂々たるデザインの上屋がなんともかっこいいね。

あやめ閘門

佐原で水郷クルーズを楽しんでいたら、だしぬけに素っ頓狂なカラーリングの閘門があらわれてびっくりした。どうやらこの地域で有名なアヤメを模したようだ。天然色を均一に塗ると、すごいことになるんだね。この日は点検中のため通行できなかったことが残念。

2枚の黒門

先日、霞ヶ浦と利根川をつなぐ運河にある横利根閘門を船で通る機会をいただいた。この閘門、大正10年(1921年)に完成とのこと。90歳になろうとしているのに、今も現役でがんばっている。煉瓦造りのその風体は、まさに威風堂々。上下流両側の水圧に対応でき…

日本橋水門のリニューアル

ふと対岸から日本橋水門を見ると、なんだか様子が違う。目をこすりながら何度も見ると、ゲートが1枚しかないことに気づく。それどころか、機械室もそれを載せる桁さえも消えているのだ。 かなり狐につままれた気持ちでじっくり見てみると、工事看板に「水門…

渡れない橋

渡りたくても渡れない、とても気になる橋が荒川の河口付近にある。夢の島にある新砂水門の可動橋だ。新砂水門もセクターゲートという観音開きの素敵な水門なんだけど、それに付属する橋までもが回るようになっている。この写真のように、常時は船の通行を阻…

門をくぐる

ちゃんとした門をくぐるときには緊張や高揚を感じることがあるけど、船に乗って水門をくぐる体験は格別だよ。 巨大な鉄の平面は、その圧倒的な質量で通る者を静かに威嚇してくる。非常時にはギロチンのように水路を遮断し、とんでもない水圧に耐えて街を守っ…

地下水門

都営新宿線の馬喰横山駅と都営浅草線の東日本橋駅を結ぶ地下連絡通路を通っていたら、なにやら不思議な鉄板に出くわした。防火壁にしてはやけに頑丈そうにできている。ヒンジは巨大だし、厚さもかなりありそうだ。 なんだろうと思ってしばらく考えながら周囲…

黒門

いくら両国だからって、この装飾はストレート過ぎなんじゃないか。 でも、黒く塗られたゲートはかっこいい。

マイクロ・ダム

先日、訳があって房総の里山を散策した。水田にはすでに水が張られ、田植えがはじめられていた。いい感じだなーと漫然と眺めていた田園風景だが、よく見てみると水田には微妙な高低差があり、どうやってその水位を管理しているのか疑問に思った。 そこで、水…

川の交点

荒川と中川が接続されている中川水門。かつしかハープ橋のすぐそばにある。先日見たときには、荒川と中川の水位差のためか、結構な勢いで水が動いていた。 中川水門は首都高中央環状線の桁下空間に、まるでコーディネートしたかのようにスポッとおさまってい…

地味な水門

先月は東京にある陸閘のことに触れたが、自分が住んでいる地域にもあった。これまで何度も通った場所なのに、ぜんぜん気づかなかった。先日の工場クルーズのときに、同行者が目敏く発見してくださった。 この陸閘は、鉄道高架橋と樹林帯に挟まれた場所に、ひ…

上がって下りる

先日書いた陸の水門の端部には、かわいらしい階段があった。緊急時に水門が閉じた際には、この階段で脱出せよと言うことなのだろう。防潮という巨大スケールのシステムの一部なのに、妙に間が抜けているところがすてきだ。水門らしく手すりが黄色に塗られて…

陸の水門

日の出桟橋で水上バスを降りて浜松町の方向に歩いていくと、黄緑色の物体が唐突に現れる。よく見ると、下にレールがついていることから、この先の道路を閉ざすゲートであることがわかる。でも、普通のゲートにしては厚さが尋常ではないし、中途半端に低い。 …

ロックゲート

先週末、第2回水門ツアー「荒川ロックゲートでお腹いっぱい」に参加させていただいた。第1回と同様、「恋する水門」の佐藤さんと壁鑑賞の第一人者の杉浦さんがツアーコンダクターをしてくださった。あいにくの雨模様で気温も低かったのだが、気持ちはアツ…

非常時インフラの日常

先週末、写真集「恋する水門」の佐藤さんがガイドをしてくださった「水門ツアー」に参加してきた。これまで自分が見てきた領域は、土木のほんの一部であることを再認識させられた。要するに、交通系に偏っていた。交通系インフラは、たいてい常時活躍してい…