はちまドボク

何かからはみ出した、もうひとつの風景

海岸

海中基地

先日訪問した勝浦の「海中展望塔」のことを考えるたびに、映画「007 私を愛したスパイ」を思い起こす。悪役の海中基地「アトランティス」が脳裏をかすめるのだ。この展望台が海中からざばーっと現れてくれると最高だよなあ。 確証はないけれど、「007 私を愛…

いけす遺跡

昨日は10人乗りのレンタカーで津田沼の職場を朝9時に出て、房総半島の太平洋側の勝浦市を訪問し、夜9時に職場に戻った。そのうち往復の移動時間はたっぷり4時間。地元の方々は首都圏から遠いと自嘲的に語ることが多いが、時間距離があるからこそのメリッ…

水との距離

数日前にある方からオランダの水との関わりについての参考図書を求められ、自室にある関連書籍をざっくりチェックし直した。久しぶりに『Dutch Dikes』などのすてきな書籍に触れて、すっかりオランダに行きたい気持ちが高まってきてしまった。なんだろうこの…

海岸の多層防御

昨日は21_21デザインサイトで行われている「土木展」のイベントとして、大山顕さんと「土木を愛する人たち」というタイトルのトークセッションを行った。大山さんのご提案により、展示のテーマにも掲げている「つなぐ、ながす、ほる、ためる」に含まれていな…

ジュゴンの拘束具

消波ブロックを「テトラポッド」という呼び名で認識している人は多いだろう。先駆的存在であるとともに、特徴的かつ均整の取れた姿のためか、すっかり一般名称として浸透しているよねえ。でも、これはひとつの商品名だ。同様の機能を有する製品は多数あり、…

コンクリートの柔軟性

コンクリートは型枠次第でどんな形にもなる。その型枠が何度も転用できる鋼製だったりすれば、同じ形状のものを大量に生み出すことができる。そんなことを頭の片隅においておくと、海岸を守る消波ブロックの形態バリエーションですら楽しめるようになるよ。…

水門探訪

今年の夏、オランダのデルタワークス関連の構造物で、個人的に最後の大物であるハーリングフリート水門(Haringvlietdam)をようやく目撃した。5年ほど前に訪問したときには冬期間だったためか、施設が閉鎖されていて断念したんだよね。今年訪問したとき、そ…

復興ドボク

週末に陸前高田で開催された「復興ドボク見学会」に参加し、はじめて東日本大震災の被災地を視察した。いまさらなにをとあきれる方も多いと思うが、僕としてはようやく気持ちが整ってきたタイミングで、ちょうどいいチャンスをいただけたと思っている。震災…

テトラ愛

富山地方鉄道本線の中滑川(なかなめりかわ)駅前には衝撃的なオブジェが設置されている。上端には水が噴き出す仕掛けが設置され、全体が白く塗られ、脚部にはそれぞれホタルイカらしきファンシーなイラストが施されたテトラポッドが鎮座しているのだ。 この…

海岸を守る円弧

最近知り合った富山に住む友人に勧められて、生地(いくじ)という街を訪問した。彼は「まず、海に向かいなさい」とまるでお告げのように言っていた。その通りに延々と下新川海岸に向かって歩いた結果、びっくり構造物を拝むことになった。お告げは正しかっ…

残されたブロック

オランダが誇る長大水門、東スヘルデ防潮水門に隣接した人工島には、デルタパーク・ネールチェヤンスという展示施設兼レジャー施設がある。そこの水面に、謎めいたコンクリートの造形作品がぽつんとたたずんでいる。これはなんと、水門のピアである。ひとつ…

ドデカブロック

ポートタワーの足下にずらりと並んでいたあの直立式消波ブロック「ワーロック」と同じものを、少しだけ離れた場所で直近から眺めることができた。なかなかボリューム感、そして無骨な威圧感。素敵だな。もう少しでゲーテアヌムのような力強すぎる造形に近づ…

整列コンクリート

千葉ポートタワーにはイベントやら取材やらで何度も行ったことがあるけれど、プライベートでお金を払って登ったのは、もしかすると今回がはじめてかもしれないな。先週末訪れたとき、展望フロアからの眺めには大興奮した。間違いなく入館料410円をはるかに上…

知覚の反転

最近、ガチガチに硬いはずのコンクリート製の消波ブロックが柔らかいものだと感じてしまうようになり、たいへん困っている。我が家のリビングに、大小7つの「テトぐるみ」が転がっているせいに違いない。あの形に対する自分の中のプロトタイプが、知らぬ間に…

治水テーマパーク

オランダに来る機会があれば、ぜひ訪れていただきたい場所がある。それは、東スヘルデ防潮水門に併設されている、水にまつわるテーマパークのDeltapark Neeltje Jans。 公式ホームページをご覧になっていただくと感じられると思うが、バブル景気の頃に日本で…

暮らしを守るということ

日本から友人が来てくれたので、オランダそのものを体験しようと東スヘルデ防潮水門を見に行ってきた。スパン45mの巨大水門がなんと62基も並ぶというとんでもないスケールの構造物。以前マエスラント防潮水門でも見た治水プロジェクト「デルタワークス」の一…

波の力を受ける点

マエスラント防潮水門は、幅360mの運河の両側に配置された円弧状のセクターゲートが閉じられることにより機能する。200mはあろうかというゲートにはトラスで組まれた扇状のフレームがついており、その長さはおよそ250mにも及ぶ。ゲートは閉じられた後に沈め…

ダッチ土木の執念

ご存じの通りオランダは極端に土地が低いため、水の災害が頻繁に起こりやすい。かつて隣国と戦争状態にあったときには、その特性を逆手にとって、わざと川を氾濫させて敵軍を水攻めにするという防衛ラインを構築したほどだ。オランダの国土の管理は地域全体…

北海のバンジータワー

デン・ハーグにある日本大使館への用事を済ませたあと、トラムに乗ってスヘーフェニンゲンというリゾートエリアに移動した。オランダに来てはじめて観光っぽい行動をとった記念すべき第1号は、北海から突き出る不穏なタワーだ。大使館へ行く前日、ネットで…

Xコンクリート

先日鹿島港に行ったとき、防波堤の一部になると思われるコンクリートの壁体は、残念ながら跡形もなく消え去っていた。そのかわり、今度はX字型の不思議な物体が2段重ねで大量に陳列されていた。これは一体何のためのものなんだろうか。同じものがくり返し並…

生まれたてテトラ

消波ブロックが生み出す風景の良し悪しはともかく、その造形の完成度はかなり高いと思う。こんなに素敵なのに、海に沈められてしまうなんて。

埋まる壁

先日のエントリの壁を裏側から見た様子。斜めに切られたバットレスがかっこいい。 気になったので少し調べてみたら、L型ブロックと呼ばれる構造物のようだ。こちら側は石や土で埋めて陸地を形成し、向こう側は大きな船が係留できる垂直の岸壁になる。 機能…

鹿島港のモノリス

本日は鹿島港ですてきな構造物を見つけた。巨大なコンクリートの壁面が、20個ほど整然と並んでいて、大興奮。たぶん海底に連続して設置されて、新しい岸壁になるんだろうね。でっかいクレーンでつるされる様子も見てみたいな。

地味な水門

先月は東京にある陸閘のことに触れたが、自分が住んでいる地域にもあった。これまで何度も通った場所なのに、ぜんぜん気づかなかった。先日の工場クルーズのときに、同行者が目敏く発見してくださった。 この陸閘は、鉄道高架橋と樹林帯に挟まれた場所に、ひ…

上がって下りる

先日書いた陸の水門の端部には、かわいらしい階段があった。緊急時に水門が閉じた際には、この階段で脱出せよと言うことなのだろう。防潮という巨大スケールのシステムの一部なのに、妙に間が抜けているところがすてきだ。水門らしく手すりが黄色に塗られて…

陸の水門

日の出桟橋で水上バスを降りて浜松町の方向に歩いていくと、黄緑色の物体が唐突に現れる。よく見ると、下にレールがついていることから、この先の道路を閉ざすゲートであることがわかる。でも、普通のゲートにしては厚さが尋常ではないし、中途半端に低い。 …