はちまドボク

何かからはみ出した、もうひとつの風景

港湾

工場クルーズ

昨日は千葉港を巡る遊覧船に乗った。この遊覧船から見える眺めは、基本的に工場しかない。食品工場のサイロや、石油工場のタンクや、羽田空港の滑走路や、製鉄所の原料ヤードやコークス工場なんかの絶景を、連続して鑑賞することができる。 船からの眺めのい…

人気のないすてきな橋

首都高速道路湾岸線のA型主塔を持つ一面吊り斜張橋・鶴見つばさ橋。プロポーションもいいし、構造デザイン的にも造形的にもバランスがとてもよく感じられる。個人的には、側径間が寸詰まりの吊橋・レインボーブリッジよりも、仰々しいH型主塔の斜張橋・横…

巨大なおしり

このところ、水にまつわるものに接触する機会がやけに多い。先日は、国交省が企画した「春クルーズ・船で行く工場見学ツアー」に参加し、三井造船千葉事業所を見学させていただいた。僕が参加した回は、諸事情により造船所に船で上陸できず。ツアーの魅力の…

水上都市

昨日は横浜キャナルクルーズに運良く参加させていただいた。これは、横浜や川崎の運河クルーズ体験が新たな観光資源となり得るか、どのような仕掛けを用意すればよりよい体験が得られるかと言った、検証実験的な位置付けで行われたもの。子安地区を中心に、…

道路と航路

湾を跨ぐ道路は、航路を横切るケースが多い。 航路を確保するためには、その区間に橋脚を入れられないだけでなく、路面の位置も上げなければならない。路面の位置が高い橋は、建設費も高い。だから、航路以外の部分はできるだけ低くしたい。 という当たり前…

チバ・シティ

「港の空の色は、空きチャンネルに合わせたTVの色だった。」サイバーパンクの決定版として名高いウィリアム・ギブスンの小説『ニューロマンサー』の冒頭には、こんな風に千葉港の情景が描かれている。この小説が書かれた80年代の前半、工業地帯はまさに…