はちまドボク

何かからはみ出した、もうひとつの風景

演出

帝国軍のホーム

帰宅してみるとスター・ウォーズ外伝の「ローグ・ワン」のBDが届いていたのだが、観るかどうか迷っている。年度初めの疲労感がピークに達しているため、途中で寝てしまうことが容易に想像されるためだ。この映画は極めて切ない気分になるので、そのまま夢に…

擬木桁

差し迫る年末感を伴って、長野県伊那市を訪れた時の写真を焦りながら見返していた。すると、高遠ダムのすぐ近くに架かる台形断面の鋼箱桁の歩道橋が目に入った。なんとこの歩道橋、桁の表面に木目調のペイントが施されている。高遠城址に近い場所であること…

クリスマス足場

およそ1ヶ月前、自分の職場のシンボルツリーがステキなことになっていた。イルミネーションの電飾を取り付けるための作業足場が組まれていたのだ。翌週同じ場所に行ってみたら、跡形もなく解体されていた。 2年前には有名な表参道のイルミネーションの準備…

縄文式体育館

秋田のびっくり建築「秋田市立体育館(愛称:CNAアリーナ★あきた)」の続き。外部も内部もクセが強すぎて、あっという間に感覚が麻痺していく気分を味わった。これは、バーゼル近郊の第2ゲーテアヌムで体験した感覚に近いかもしれない。質的には大きく異な…

国境を越える過剰な橋

マルク・ミムラムがデザインした、歩行者と自転車のための「Passerelle des Deux Rives」という斜張橋。直訳すると「両岸をつなぐ歩道橋」というストレートで当然な意味になっちゃう。まあこれは、ライン川の両岸にあるフランスのストラスブールとドイツのケ…

三国国境

なんともビシッとしていない石碑を境に、左奥がオランダ、右の林がドイツ、手前がベルギーに分かれている。「B」の文字が見えることがその証左。「1032」の意味は知らないが、見えない側にはやはり素っ気なく「NL」「D」と書かれているよ。なお、写真左奥に…

ゆるキャラコーデ

先日、ベルギーの運河エレベーター「ストレピ・テュー・ボート・リフト」の写真を真剣に眺めていた。これは、船を浮かべた巨大なバスタブを昇降させて、73mの水位差を解消してしまうという、びっくり水運インフラ施設だ。最上部にある機械室は、ガラス越しに…

ザハ展雑感

先週、ようやく東京オペラシティ・アートギャラリーで開催されている『ザハ・ハディド』に行ってきた。4年前の欧州在住時に3つのザハ空間を体験したことがあるため、展示内容にリアリティーを感じつつ、過去から現在進行中の仕事までを一気に堪能できて、…

浮かれる準備

どうやら本日から表参道のケヤキ並木をLEDライトで飾るイルミネーションがスタートしたらしい。光ってのはたいていきれいに見えるからずるいよね。しかもその総量が多いと、その効果も高いように見えちゃうから、なおずるい。(たとえば、直接光、夜景はきれ…

メリハリのある炭鉱

かつて石炭を産出していたベルギーのヘンクという街には、カンファレンス、カルチャーセンター、デザイン系専門学校、映画館などの複合施設である「C-mine」がある。もちろん、もともとの炭鉱施設を利用した炭鉱関連の資料館も併設されている。以前にはここ…

看板建築の集大成

アムステルダムの北側にあるザーンダム駅前は、いろいろアレすぎて、どうすればいいのかわからなくなる。近くにあるザーンセスカンスという歴史的地区の装飾を踏襲しているようなのだが、どうしても正視できずに、どんどん心がささくれ立っていくのを感じた…

放置自動車

アムステルダムのNDSMという再開発エリアの駐車場に、奇妙な物体があった。キューブ状にプレスされた鉄くずが、木製のパレットに載せられて、駐車升の中央に鎮座しているのだ。 もしかして、車のスクラップなんだろうかね。だとすると、所有者はちゃんと駐車…

アールデコの橋

駿河台の「山の上ホテル」火災のニュース映像をチラ見していると、ホテル本館がバリバリのアールデコ建築であることにあらためて気付いた。僕は装飾様式に詳しいわけではないんだけど、アールデコって嫌いじゃないんだよね。どことなく欲望が見え隠れする俗…

アテンザのダム

自動車のCMのロケ地には、かっこいい道路はもちろん、かっこいい橋とかかっこいいダムとかが選定されることが結構多い。最近だと、レクサスCTの東京ゲートブリッジ、VOXYの大門ダムなどが思い浮かぶね。 そして先ほどニュース番組をボーッと見ていたら、マツ…

平家の赤い橋

日本中の山間部には必ずと言っていいほど平家伝説があるような気がする。壇ノ浦の合戦に敗れた平家の落人が人目を避けて隠れ住んでいた、というあれだ。個人的には今になって平家推しで地域おこしをするってのは、人付き合いがあまり得意でなかったのかもし…

次元を越える理解

先週の土曜日、神保町にある建築系書店で有名な南洋堂で開催された「スリバチカフェ2」に行ってきた。『東京「スリバチ」地形散歩』に続く、『東京人8月号 特集:東京地形散歩』の出版記念イベントである。販売されている書籍やマニアパグッズは当然持ってい…

ダム見の礼拝堂

ズントーあらためツムトアのテルメ・ヴァルスの上流に、Zervreila‎という素敵なダムがある。何が素敵って、つるんとしたコンクリートアーチの容姿も端正でかっこいいんだけど、ロケーションがまたいいんだよね。 ハイジとペーターがひょっこり出てきそうなス…

コークスと生肉とバレエ

先日有楽町に行ったとき、以前から観たかったドキュメンタリー映画「Pina/ピナ・バウシュ 踊り続けるいのち」をレイトショーで観てきた(公式サイト←音出ます)。1年ほど前に、ベルリンに住む友人から教えてもらったトレーラーをYouTubeで観て、しびれたの…

無限エスカレーター

新橋に行く用事のついでに、2年ほど前に開催されたエスカレーター好きで知られる田村さん主催のエスカレーターツアーで案内していただいた、有楽町マリオンにあるゴージャス系エスカレーターの金字塔を再訪してきた。 やっぱりすごいな、ここは。無限に続く…

写実絵画としての郊外

先週末、びっくりキャンチレバーで有名な写実絵画専門のホキ美術館で行われた「建物探検セミナー」に参加させていただいた。欧州滞在時にガイドツアーに参加する機会を何度も得たが、やはり日本語での解説はいいね。細かいところまですごくよくわかったよ。 …

コピー・アンド・ペーソス

中国のコピー問題が世間を賑わせて久しいが、劣化したミッキーマウスやドラえもんがいたテーマパークは、すでに入場者数も劣化が顕著らしい。市民の文化水準が急速に発達して価値観も変化してきていることや、中国政府も本腰を入れて知財問題に取り組みはじ…

アルプスの少女

まだ寒い頃だったある日、オランダのテレビのチャンネルを何気なく変えていたら、見たことのある絵が目に飛び込んできた。ハイジだ!ハイジがオランダ語をしゃべってる!びっくりすると同時にうれしくなって、テレビにかぶりついて見続けてしまった。 久しぶ…

プチサヴォア邸

せっかく車でパリに来たのだからと、建築巡礼を気取って、郊外にあるル・コルビュジエのサヴォア邸に行ってみた。 前日にグーグルで調べた場所にはなんとも貧相な白いゲートがあって、本当にここが入り口なのかどうか、思わずあたりを見回して確認してしまっ…

ベルリンのイメージ

僕が勝手にイメージしていたベルリンの街には落書きがつきまとっていたのだけれど、これほどとは思わなかった。甘く見ていてすいませんでした。壁という壁が幾重にも塗られた少々クオリティーの低い落書きによって隙間なく埋め尽くされていて、その空間はな…

ひまわりの種がある空間

中国の有名アーティストである艾未未(アイ・ウェイウェイ)が、4月の頭に中国公安当局に拘束された。どうやら脱税の容疑ということらしいのだが、これまで政府を批判してきた人物であるだけに、真相はわからない。先月ロンドンに行ったとき、たまたまラッキ…

廃墟の魅力

自分はそれほど廃墟好きではなかったのだが、フェルクリンゲン製鉄所を体験したことによって、ちょっぴり見方が変わったような気がする。朽ちていくもののリアリティというか、自然と人為のせめぎ合いというか、時空を超越する感覚というか。まだうまく言葉…

昔の近未来

1958年にベルギーのブリュッセルで開かれた万国博覧会のメインパビリオンで、現在は展望施設および展示施設として利用されている「アトミウム」は、大方の予想に反してものすごく面白いよ。 科学技術が拓く明るい未来が信じられていた素敵な時代の建造物。鉄…

天国へのエスカレーター

カテドラルの回廊のような宗教的な香りがするエスカレーター空間。ここまで完成度の高いハイパーモダン空間を見せつけられると、ちょっと息苦しくなってしまう。というか、それが狙いなのかな。

ミッフィー信号

ガイドブックに載っていた交通施設を見るために、ユトレヒトの街に行ってきた。交差点を行き交う人たちは、この信号機にあまり興味を示していなかった。こんなにかわいいのに。見慣れているのかな。ちなみに、ミッフィーも赤信号の時は立ち止まってるよ。

あやめ閘門

佐原で水郷クルーズを楽しんでいたら、だしぬけに素っ頓狂なカラーリングの閘門があらわれてびっくりした。どうやらこの地域で有名なアヤメを模したようだ。天然色を均一に塗ると、すごいことになるんだね。この日は点検中のため通行できなかったことが残念。