はちまドボク

何かからはみ出した、もうひとつの風景

産業

おとしぶた

本日、札幌を出発して羽田に着陸する飛行機は、D滑走路に降り立った。その前に、僕が座っていた機体の左側に、京葉コンビナートの眺めが広がっていた。この埋立地は近づいて眺められるポイントがとても少ないので、ちょっと興奮してしまった。 原油タンクの…

巨大な箱

横浜の運河沿いの倉庫の壁面には、窓が一切なく、換気口がたくさん設けられている。その眺めはヒューマンスケールを確実に逸脱しており、そこが魅力のひとつと言えなくもない。 先週、不幸にも三芳で発生してしまった大規模倉庫火災は、鎮火に6日もかかった…

超巨大モノリス

チューリッヒでは様々な場所からやたらでかいコンクリートの箱がチラチラ見えて、なんとなく気になった。古い鉄道高架橋の桁下空間利用事例を見に行ったら、たまたまこれが通りの奥にチラリと見えたので、おそるおそる近づいてみた。 窓がないのでオフィスビ…

世界遺産のお手入れ

地域を代表する産業遺産の保存活用は基本的に大賛成なので、先人たちの努力によって維持されてきた富岡製糸場には大きな興味がある。2007年に一度訪問した際、社会的背景なども含めてなんとなく理解したので、2014年に世界遺産登録されたことは、素直にうれ…

扇形の市場

1935(昭和10)年に開設された築地市場の建屋は、やんわりとしたカーブによる扇型が特徴だ。かつて最外周部分に敷かれていた鉄道によって決まったレイアウトと形状。建設当時は船と鉄道による輸送が絶対的な要件だったんだね。 汐留の高層ビルから見れば、陸…

保存とは

高岡は江戸の初期から鋳物の街だったそうな。なるほど、それが現在のアルミ産業に引き継がれているわけだね。その記憶をとどめている金屋町をふらりと歩くと、北端の方に気になるものがあった。案内板には、旧南部鋳造所の鉄を溶かすキューポラとそれに付随…

かわいらしい

「かわいらしい」というという言葉は、「かわいい」という言葉ほどではないにせよ、人によって感じ方や捉え方が大きく異なると思う。特に工場のような負の固定概念が入り込みやすい対象には適用しにくい気もする。でも、上の写真のような色づかいやその組み…

工場萌えクルーズ

昨日は『工場萌えクルーズ リバイバル』にて、たっぷり3時間を費やして川崎の京浜コンビナートを船で巡った。予定していた出張がなくなったので、急遽参加させていただいた。 実はこの企画、7年前の立ち上げ時には僕もお手伝いしていた(過去記事:秋の工…

エネルギー転換ツアー

すっかり時間が経ってしまったが、先週頭に福島県いわき市を中心とする一泊二日のモニターツアーを強行した。と言っても、あるモニターツアーに参加させていただくことに便乗して、こちらも裏テーマを勝手に設定してオリジナルのモニターツアーをかぶせてみ…

歴史のお勉強

昨年のお正月に敢行したオランダ旅行では、ロッテルダムのファン・ネレ工場にも行った。もっとも見学の予約をしていなかったので、ゲートから中には入れなかったんだけど。 ここは昨年の6月に世界遺産登録されたばかりの工場で、もともとは煙草、紅茶、コー…

木でできた山

以前から木材チップの原料ヤードを見てみたいなあ(木の上に群生する金属の林)と思っていたのだが、先日ついに実現した。伏木富山港にある「中越パルプ工業」のストックヤードの見学をさせていただいたのだ。これ(水鏡の風景)もその時の様子。 ものすごく…

水鏡の風景

伏木富山港にて、水たまりができたストックヤードの奥に、前夜に降った雪が少し溶けたウッドチップの原料山を見た。当初はそれがなんであるか全く理解できなかった。 港湾では、とても不思議で幻想的な光景に、思いがけずに出くわすことがある。でも、気楽に…

木の上に群生する金属の林

昨年の今頃は、今年よりもずっと余裕があった。北九州から広島まで、西日本方面のドボクをがっつり見て廻るツアーを強行することができたし。なんで今年はこうも余裕がないのかねえ、相変わらず自分は仕事の優先順位付けや段取りがヘタすぎるよなあ・・・。 …

工場観賞用駐車場

イオンタウン周南には、収容台数2000台を越える巨大な無料駐車場がある。しかも、駐車場からは周南コンビナートの一部を見ることもできるよ。まあそれほど良好な見え方ではないのだけど。JCT観賞用駐車場など、イオンさんにはたびたびお世話になっております…

トンネルフレーム

前回に引き続き、トンネルの風景を。 北陸自動車道を富山方面から東に進み糸魚川ICに近づくと、トンネル出口にセメント工場が見事にフレームインする。フォッサマグナの西縁に位置する姫川を跨ぐという情報も付加されて、様々なマニアが反応するであろう魅力…

地形由来工場

工場好きには言わずと知れた駅前超優良物件、安中の亜鉛精錬所。出張ついでに久しぶりに3回目の訪問。 臨海部の工場もいいけど、内陸部の工場ってのもいいよねえ。傾斜地を占領している要塞感がたまらないよねえ。地形つまり重力を利用した施設ってのは、プ…

もやもやした感情

なんだかんだ言って、つくる側の都合を優先した結果として生じたカオスな形態や構成や質感は、個人的に大好物である。その感情はなかなか言葉にならないけど。あらためて石井さんが用いた「萌え」という表現はうまいなあなんてことを、宇部の工業地帯に行っ…

インディーズ・ツアー

先週末は山口県宇部市の工業地帯をバスで巡る「ドボ年会」に参加してきた。「ドボ年会」とは全国各地の工場や土木構造物を愛でることを目的とした忘年会であり、「工場萌え」著者の大山顕さんの主催によるものである。一応忘年会らしく飲み会も二次会として…

色のサンプリング

もともと僕にとって写真を撮ることは、対象となるモノや空間の様子を資料として記録するためである。フィルムカメラのころは、メカとしてのカメラは大好きだったものの、写真そのものは被写体が写っていればいいという程度の認識だった。 ここ10年ほどのデジ…

贅沢な家

室蘭の白鳥台という新興住宅地からの眺望。白鳥大橋とJX日鉱日石エネルギー室蘭製油所のプラントの眺めをセットで見ることができる。 僕のような橋や工場の眺めが好きだという人にとっては、極めて贅沢な環境だよね。うらやましい。うっかり別荘としての可能…

コークスと生肉とバレエ

先日有楽町に行ったとき、以前から観たかったドキュメンタリー映画「Pina/ピナ・バウシュ 踊り続けるいのち」をレイトショーで観てきた(公式サイト←音出ます)。1年ほど前に、ベルリンに住む友人から教えてもらったトレーラーをYouTubeで観て、しびれたの…

リノベ前物件

ミラノ郊外のLodiという街で見かけた素敵物件。おそらく穀物用の倉庫だと思う。鉄道駅に隣接したバスターミナルの前という申し分ない立地、極めて端正なプロポーションのグリッド、上下にグラデーションがかかっているかのような表面のテクスチャー、どこを…

消えた高炉

僕がオランダに発つ前、蘇我のJFE第5高炉はベルトコンベヤーが取り壊され、次の解体ステップを待っていた。オランダから帰ってみると、ものの見事に、跡形もない更地になっていた。こうなることはわかってはいたのだけど、やりきれない悲しい気持ちがつきま…

おしゃれ炭鉱

エッセンのツォルフェアアイン炭鉱は、いちいちかっこよくて目のやり場に困った。行く前はそれほど期待していなかったんだけど、さすがは世界遺産に登録されているだけのことはある。バウハウス丸出しの各種建屋、シンボリックな立坑櫓、廃墟感あふれるコー…

生産の現場

少々血迷って、メルヘンな写真を載せてみよう。昨日はオランダ北部に広がる花卉栽培の風景を見に行ってきた。この時期のオランダを代表する眺めなので、一応見ておかねばならないかなと思ったわけだが、どこまでも広がる色鮮やかな農地に圧倒された。生産高…

熱い風を送る装置

ランドシャフトパークの高炉も頂上まで登ることができる。フェルクリンゲンではヘルメットをかぶることが求められて、それはそれで臨場感が出るうれしい体験だったのだが、ここではまったくノーチェックどころか、係員すらどこにもいない。なんてあけっぴろ…

鋼鉄のカテドラル

1986年に操業を停止したフェルクリンゲン製鉄所は、しばらく廃墟となっていたのだが、様々な議論を重ねて1992年に保存することが決定した。現在も少しずつ補修の手を加えながら、工場マニアも廃墟マニアも満足できる産業テーマパークとして活用されている。…

過剰なパイプワーク

たしかに僕はパイプが好きだと言ったけど、ここまでやるのはどうかと思うよ。カラーリングも含めて。どうもベルギーはやり過ぎる傾向にあるね、なんにつけても。まぁそれはそれで魅力的。

欧州で工場萌え

念願かなって、ようやく欧州で工場鑑賞をしてきた。巨大な石油化学コンビナートが形成されているベルギーのアントワーペン、すごくいいところだね。ダイヤモンドとルーベンスとフランダースの犬だけじゃないよ。アイントホーフェンからは100km弱なので、これ…

直接光

コンビナートの夜景は、都市のそれと趣がだいぶ異なる。光源の不規則な配置に加えて、光源が露出していることに由来するのだろう。直接光はコントラストが強く、シャープできらびやかな印象を与えることになる。窓や道路などからなる都市の夜景は、基本的に…

まわるバケツ

原料ヤードでは、バケットホイールと呼ばれるぐるぐる回る巨大なバケツによって鉄鉱石などを掻き取っている。肩に当てると、こりがほぐれそうだな。

色とりどりの山

一言で鉄鉱石と言っても、その成分は産地によって異なる。成分が異なれば、見た目の色も違う。原料ヤードに築かれた色とりどりの山は、意図されたわけではないはずなのに、美しいね。

本日の解体中高炉

およそ2カ月前の解体工事着手時と見比べると、進捗状況がよくわかる。ベルトコンベアがなくなり、熱風炉の上部がすっきりした。大きな視覚的特徴になっていた斜めのラインがないと、なんとなく物足りない。慣れのせいかな。

雨のコンビナート

湿度が高いと、水蒸気は飽和したまま漂い続ける。だから、雨が降ってるときのコンビナートもいいもんだよ。四日市にて。

不思議な夜景

縁があって、また四日市を訪れている。今回もコンビナートのいろんな表情を見ることができて、かなり楽しい。工場の夜景を撮る時間も得て、さらにテンションが上がった。なにしろ、写真は肉眼では見えないものが見えるものね。この不思議な感覚は工場の写真…

夜景はきれいに見える

横浜に行ったついでに、川崎に立ち寄った。昼の工場に比べて、夜の工場はきれいだと感じる人は多いように思う。雪と同じように、汚いものを隠すからなのかねえ。いや僕は昼も好きだよ。

エンジン近景

ANAの整備工場でジェットエンジンに鼻がくっつきそうになるほど近づくことができた。もちろん触ってないけど、サービス良すぎだよANA。僕がテロリストだったらどうするんだ。 思っていたよりも雑然とした見た目だけど、極限まで軽量にコンパクトにつくられて…

飛行機はかっこいい

先日、ANAの整備工場を見学させていただいた。実際の機体をすぐそばから眺められるプレミアムな経験は、確実にテンションが上がる。人が飛行機のことをかっこいいと感じるのは、仕方のないことだと思うな。なんでだか知らないけど。 あと、ばかでかい機体を…

もったいないもったいない

第5高炉のそばにあるガスホルダー、これも稼働停止状態なのかな。もったいない。小さい方を一つ持って帰りたい。

もったいない

昨日は蘇我に行く用事があったので、例の溶鉱炉のご機嫌伺いに行ってきた。フクダ電子アリーナ側はすっかり視線を阻害するものがなくなって、見事な溶鉱炉ビューを望むことができる。やっぱりもったいないよね、これをなくすのは。

優れた視点場

四日市市内を流れる三滝川の河口付近には、およそ500mほどだろうか、国道23号の大正橋から河川管理用通路が延びている。そこから眺める対岸のコスモ石油四日市精油所の景観はかなり素敵なことになっている。視対象となるプラント群の偉観はもちろんだけど、…

ジャングルジム

公園の遊具でぐるぐる回るジャングルジムのようなものがあったけど、最近見かけない。と思ったら、四日市コンビナートの中にあった。しかも巨大化して。ガスタンクを包み込む青いかご、いったいなんだろう。

鋳鉄のドーム

四日市コンビナートにある巨大なドーム状の物体、どうやら重油接触分解装置というものらしい。見た目もすごいが、名前もかっこいい。なにをどうするものなのかはさっぱりわからないんだけど、この威圧感や存在感から重要な装置であることは推察できる。聞け…

聖地巡礼

来週は工場マニアの聖地、四日市に行ってくる。ただ工場を眺めに行くだけではなく、人前で工場景観の話をしなければならないというおまけつきだ。そろそろそのネタづくりに取り掛からなければいけない時期に来ているのだが、なかなか重い腰が上がらない。し…

紅白タンク

京浜工業地帯の扇島には紅白市松模様のタンクがあるのだけど、なんでこのカラーリングにしているのだろうか。目立たせなければいけない理由があるのかな。なにかおめでたいことがあったのかな。サッカーのクロアチア代表を応援しているのかな。

メリークリスマス

せっかくなので、クリスマスっぽい写真を。 工場の灯具は、保守点検を24時間可能にするためにつけられていて、残念ながら観賞者のためのものではない。しかし、できたばかりのこのプラントは、観られることを意識しているかのように、やけにきらびやかだ。 …

穀物サイロ

食品コンビナートでよく見かける穀物サイロのテクスチャーってなかなかすてき。常軌を逸したスケールの円筒がそっけなく連なっているんだもの。

本日の高炉

このところ、月1くらいのペースで蘇我に行っている。役目を終えて解体されゆくJFEスチール東日本製鉄所千葉地区の第5高炉を見るために。様子が刻々と変化していくのかと思っていたのだが、ありがたいことにこの頃とあまり変わっていない。手前の土地がきれ…

アーケード

川崎にて。パイプラインのアーケードって、かなり珍しいんじゃないかな。日よけにはちょうどいいね。

夏の空

日曜日の夕方、横浜に行ってきた。空の色とコンビナートの明かりが、とてもいい感じだった。しばらくぼんやりと眺めていたのだが、急に大粒の雨が降ってきたのでそそくさと退散した。夏だね。