はちまドボク

何かからはみ出した、もうひとつの風景

設備

木エス

ベルギーのアントワープに、スヘルデ川をくぐる歩行者自転車専用トンネルがある。1933年につくられ、深さは31m、長さは572mもある。ただでさえ素敵なトンネルなのに、ここにはなんと、木製エスカレーターがあるのだ。質感も延長も音も振動も、申し分ない。…

つづら折り

こんなつづら折りのスロープってどうよ、って話を書こうとしたんだけど、「つづら折り」の「つづら」って、「舌切りすずめ」に出てきたカゴのことなんじゃないのかとふと思い、どこがジグザグに上り下りするの要素なんだとすっかり言葉のゲシュタルト崩壊が…

デザイナーズ停留所

ドイツのヴァイル・アム・ラインにある建築家テーマパーク「ヴィトラ社工場」は、バス停までもがかっこいい。いかにもミニマルな形態や、金属とガラスの質感がたまらない。椅子はちゃんとイームズのワイヤーシェルチェアだし。このシェルターのために、わざ…

高密度階段

有楽町マリオンは無限エスカレーターもすごいけど、階段室もすごい。思わずレッドツェッペリンの「天国への階段」が脳内を駆け巡ったのだが、よく考えるとこれは「階段の天国」だった。

非地下トンネル

室蘭インター近くにあるスノーシェルターって、すごく素敵。トンネルのふりをして、明るいんだもの。はじめて体験するときは、びっくりするよね。こちらは地中に潜る覚悟をしているのに、あれれと肩透かしを食らう。こうした認識のギャップって、楽しい。

無限エスカレーター

新橋に行く用事のついでに、2年ほど前に開催されたエスカレーター好きで知られる田村さん主催のエスカレーターツアーで案内していただいた、有楽町マリオンにあるゴージャス系エスカレーターの金字塔を再訪してきた。 やっぱりすごいな、ここは。無限に続く…

ネタかぶり

先日の日本橋川や神田川を巡ったクルーズでは、案の定上空に架かる首都高高架の乱暴で強引な眺めにうっとり見とれた。おおこの落橋防止装置はやばいぞ、さっそくブログにアップしなければ、などと興奮しながらこの写真を撮ったわけだが、なんと同じものを陸…

魅惑のP

そりゃもちろんこちらの彼女のようにゴージャスに着飾ったセレブ美人もうっかり見とれてしまうんだけど、少し近寄りがたいよねえ。個人的には、ぱっと見は大人しくて地味で自分を演出することが苦手な人の方がずっと心惹かれる。たしかにクラスの人気者では…

手練れの仕事

電車で出かけた際に、たまたま車窓から見えたMilano Rogoredo駅のプラットホームを覆う屋根が気になったので、帰りに寄り道をしてきた。これがなかなか素敵なものだった。 断面が三角形のトラスを中心に、透明板のパネルとちょっとした庇を吊っている。色が…

宙づりエレベーター

高さ167mのトリノのシンボル的建築であるモーレ・アントネリアーナは、1863年にユダヤ教の礼拝堂(シナゴーグ)として建設がスタートしたんだけど、建設途中で資金難という大人の事情によりトリノ市へ委譲されて、1889年にようやく完成したんだって。内部は…

トイレで食事

この鉄道高架下のハンバーガー屋さんの建物は、もともと公衆便所だったのだそうな。なんと大胆なコンバージョン。時間や空間が様々な形で交錯しているこの街は、幻惑を伴う驚嘆に満ちているね。 このような普通の観光旅行ではお目にかかれないマニアックな体…

ゴミ投入口

アイントホーフェンに引っ越してきた当初、ゴミの出し方が全くわからなかった。アパートの管理会社で専用のICカードを使って地下のゴミ捨て場に投入するというようなことを教わったのだが、アパートに来てみてあちこち探しても地下室なんて見当たらない。あ…

ミッフィー信号

ガイドブックに載っていた交通施設を見るために、ユトレヒトの街に行ってきた。交差点を行き交う人たちは、この信号機にあまり興味を示していなかった。こんなにかわいいのに。見慣れているのかな。ちなみに、ミッフィーも赤信号の時は立ち止まってるよ。

直接光

コンビナートの夜景は、都市のそれと趣がだいぶ異なる。光源の不規則な配置に加えて、光源が露出していることに由来するのだろう。直接光はコントラストが強く、シャープできらびやかな印象を与えることになる。窓や道路などからなる都市の夜景は、基本的に…

水管橋貫通住宅

いったいどうしてこんなことになったんだろう。

点検ゴンドラ

レインボーブリッジには、桁をくまなく点検するための自走式ゴンドラが設置されている。遠景からはあんまり意識することがなかったんだけど、船で近くに寄ってみると、その合体ロボのような存在感に目を奪われた。吊橋の美しさを損なっているかもしれないけ…

高架橋に残された不思議な痕跡

首都高速11号台場線の有明JCTと台場ICの間に不思議な付帯施設がある。その特徴は、部材が細い、500mくらいの延長がありそう、上面と側面がネットで覆われている、上面にはかなりの勾配がついているというもの。お台場と有明に挟まれた運河に立地していて、宅…

室外機パラダイス

台北の剣潭駅前に小さな屋台がびっしり入っている大きな建物がある。士林美食広場という名前だ。内部は台湾B級グルメを死ぬほど堪能できるワンダーランドなので、台北に行かれた際には立ち寄ることをおすすめする。 しかし、本当にすごいのはその屋上の駐車…

非常時に現れる影の戦士

阪神淡路大震災以降、橋梁も含めてあらゆる構造物の耐震設計が見直され、要求水準がぐっと引き上げられた。当然それ以前の基準で作った構造物との整合が取れないので、無理をしてでも補修補強をして対処せざるを得ないわけだ。そうしたひずみの中で落橋防止…

追悼ツアー

横浜ベイブリッジに設置されているスカイウォークが閉鎖されるというニュースを受けて、昨日急遽行われた見学ツアーに参加させていただいた。ドボクリテラシーの高い方々とめぐる大人の遠足は、実に楽しい。とても良い天気に恵まれたこともあり、テンション…

メリークリスマス

せっかくなので、クリスマスっぽい写真を。 工場の灯具は、保守点検を24時間可能にするためにつけられていて、残念ながら観賞者のためのものではない。しかし、できたばかりのこのプラントは、観られることを意識しているかのように、やけにきらびやかだ。 …

京都エスカレーター

これは京都駅で見かけたすてきなエスカレーター。個人的に、細くて長いやつは好み。 デイリーポータルZ「みんなでエスカレーターを見に行った」を見て、あらためてエスカレーターの魅力を教えてもらい、ほのぼのした。エスカレーターツアー行きたかったなぁ。…

棚田式立体駐車場

京都を訪ねる機会を得たので、市内をすこし散策した。盆地になっている市街地の辺縁部には結構な坂があって、景観の変化が面白い。そこでは駐車場も面白い。

囲われた橋

大橋ジャンクションは完成に向けて着々と工事が進んでいる。今年はじめのときからずいぶん様子が変わった。首都高速3号渋谷線との接続部の橋梁は、遮音のためか投物防止のためか明暗順応のためか、鋼製の檻で囲われることになる。走行景観のダイナミックな…

海底の遊具

東京湾アクアラインの海底トンネルにはすべり台がたくさんある。もちろん遊ぶものじゃなくて本気のものだ。本線の下層には秘密の避難通路があって、そこに降りるための仕掛けだ。いくら滑りたくても非常時以外はだめだよ。ちなみにこの避難通路は、煙やガス…

新技術のカタチ

東京港臨海大橋の中央防波堤側架設のとき、桁と橋脚の接点である支承の高さがやけに低いことが気になった。あれだけの荷重を支える箇所なので、とんでもなくでかい積層ゴムの支承を想像していたので。 富津の浜出しのとき、まじまじと支承部分を眺めてみると…

群生する箱

上海で見かけた雑居ビル。様々な室外機で埋め尽くされた壁面には、鬼気迫る勢いが生まれている。ここまで徹底していると、良し悪しや好き嫌いといった尺度は通用しそうにないね。

ぐるぐる

だいぶ前の話で恐縮だが、ダムの萩原さんがDPZでとても面白い記事を書かれていた。 グッゲンハイム駐車場めぐり 時々使っている千葉そごうの駐車場は前から気になっていたのだが、内側がこんなにすてきなことになっているとはぜんぜん知らなかった。 過日…

冬道

北海道の道路に設置されている矢羽根は、冬の荒天時にようやく真価を発揮する。場合によっては、命を救ってくれる。個人的にも、ありがたい思いを何度も経験した。でもね、非常時に目立つことが使命の矢羽根は、常時には不要なもの。そのことを忘れちゃいけ…

デートスポット

コンビナートの装置に灯るライトは、保守点検のためのものだ。少ない灯具で効率的に照明することが、設計の肝なんだろうね。少なくとも、外観を飾るためのライトアップではない。 しかし、なかなか美しい。 クリスマスのデートには、コンビナートを巡るのを…

熱帯の排水管

今週の初めから、台湾に来ている。しかし、あまり出かけることができない。せっかく南国にきているのに、ストレスがたまる毎日だ。 移動のバスから眺める台湾の高架橋は、総じて、排水管がやけに目立っているように感じる。管径が太く見えるし、排水枡の間隔…

下部工付きバルコニー

橋梁において、桁や橋面は「上部工」、橋脚や橋台は「下部工」と呼ばれている。上部工と下部工の接点には「支承」もしくは「沓」と呼ばれる荷重を上手く伝える装置があり、それなりの頻度で点検をする必要がある。このため、下部工には点検のための足場とし…

ヤバネ

北海道のとある田舎道。ここには本州ではあまり見られない道路作工物がある。車道の縁端部を示す赤白の矢印、通称・矢羽根(やばね)、正式名称・視線誘導柱。 もともとは除雪作業の範囲を示すためのものとしてどこかのメーカーが開発したものらしいが、結果…

ブラジルのパイプ

最近、自分はかなりのパイプ好きであることを自覚しはじめた。あるとき、工場の眺めの何が好きかと問われた場面で、悩んだあげくにうっかり「パイプ感」と言ってしまったのだ。でも、世の中にはもっとパイプを愛している人がいる。たとえば、映画監督のテリ…

ポーズ

お台場にいる自由の女神は、観光名所のレインボーブリッジを背景に、記念写真を撮っているように見える。 無邪気に、ガッツポーズで。

世界を分け隔てる壁

周辺地域にとっての高速道路は、日常生活と直接的には無関係でありながら、騒音や排気ガスを発生させる迷惑施設と言っても差し支えないだろう。一方、都市間の交通を効率よく捌くことは、都市機能にとっては必須である。だから住宅のある箇所では、城砦のよ…

しくじった擬態

自然を模倣するのは難しい。表層だけを模倣すると、ろくなことにならない。積雪寒冷地の切土のり面には、雪崩防止柵という工作物がよく設置される。のり面の雪が一気に道路側に滑ると、大きな災害になるからね。通常の雪崩防止策は、スチールのパイプを組ん…

もやし

等間隔で並ぶ照明柱は、人の意識に上りにくい。彼らは“夜間に路面を照らす”という重責を果たすことが本懐であり、“昼間に目に付く”必要など全くない。勢いで目立つように工夫してしまったものの多くは、残念なことになっているのが現実だろう。 かくいう僕も…

拡大コピー

多くの橋梁では、地震のエネルギーによって橋桁が落ちることを防ぐために、“落橋防止装置”というものが取り付けられている。耐震基準が低かった頃に架けられた古い橋梁では、後から無理やり取り付けられるので、見た目に馴染まないことが多い。この古い鉄道…