はちまドボク

何かからはみ出した、もうひとつの風景

設備

樹木を越えた何か

シンガポールのベイエリアに2年前にできた植物園には、極めてインパクトが大きい塔状の装置群が設置されている。紫に塗られたスチールのパイプが外皮を構成し、そこを覆うために植物が強引に配置されている。太陽光発電装置、換気装置、雨水収集装置、エコに…

バックヤード通り

前の職場の元同僚に誘われて、遅い夏休みをシンガポールで過ごすことにした。シンガポールと言えば世界の物流の要であり、元同僚にはその点を推されたのだ。このため、コンテナターミナルの眺めをいかに楽しむかをテーマに旅行プランを組み立てていた。 とこ…

デパートの裏側

デパートなどの集客力がある大きな建物の裏にある避難階段が面白く感じるようになってきた。もちろん過去の写真を振り返ってみても、様々な階段に興味を持って撮ってきたことは間違いないのだが、旧木更津そごうの避難階段(反復階段)を見てからは、はっき…

曲がった電柱

旭川の繁華街では、ぐにゃりと曲がった形状の電柱が列をなしている風景を見ることができる。おそらく何らかの理由で建物との近接を避け、かつ、道路幅員を確保するために、苦肉の策として生み出された不遇の電柱群なのだろう。旭川に来るたびに、飲み屋に行…

何があっても落とさない

富山の高岡市と射水市を結ぶ万葉線に乗っていたとき、庄川の河口に変断面が連続するコンクリート橋が見えたので、後日あらためて訪問してみた。1938(昭和13)年につくられた国道415号の「新庄川橋」である。 RC桁が描くリズミカルなラインはとても丁寧にデ…

反復階段

木更津駅西口に面した商業施設の裏側に、極めてゴージャスな避難階段があった。この建物から海側は背の高い建物がそれほど多くないため遠くからでもよく視認でき、木更津のシンボルと言ってもいいくらいの存在感を放っていた。 この商業ビルはもともと「木更…

長すぎるオフィスビルとベンチ

アムステルダムの造船所跡地に、かつてはクレーンが載せられていた全長270mのコンクリートのフレームが残されていた。これまでもオランダ人のすさまじいリノベーションマインドを数多く見てきたが(たとえば、飛行機に泊まる、クレーンに泊まる、毒虫の部屋…

博多駅周辺の名所

これまでにも福岡には何度も来ているはずなのだが、「博多駅」を訪れたのは今回がはじめてだと思う。西側の博多口は、自分が勝手に抱いていた博多のイメージと全く異なり、スケールが大きい現代的な街並みだった。その整然とした理性的な眺めに、なぜだかが…

連なる輪

デン・ハーグの地下トラム駅「Spui」はレム・コールハース率いるOMAの設計。地上、地下駐車場、トラムホームの重層構造が上手い具合にまとめられていて、複雑な空間構成が体感的に認知しやすくなっている。エスカレーターを下って地下のホームに行く途中、車…

アムステルダム再訪

3年前に1年間も住んでいた比較的なじみ深い国であるオランダをなぜ再び訪れているかというと、帰国してから見ておくべきだったなあという物件があれこれ湧いて出てきたためである。当方の情報収集不足、うっすら知っていたもののオランダにあると気付かなか…

ガソリンスタンド跨ぎ

シュトゥットガルトで見かけた、ガソリンスタンドの上空を越えていく橋。 この橋はシュライヒ事務所の設計で、ものすごく薄いコンクリートアーチでカーブした桁を支えている、地味にすごい橋なんだけど、曲線やら斜め線やらで空間が構成されているために視覚…

東京側25m

下関駅で見かけたトイレのサイン。もちろん間違ってはいないのだけど、そのスケール感覚はどうなんだろうか。山口県民あるいは長州人にとっては、通常の感覚なのかしら。

工場観賞用駐車場

イオンタウン周南には、収容台数2000台を越える巨大な無料駐車場がある。しかも、駐車場からは周南コンビナートの一部を見ることもできるよ。まあそれほど良好な見え方ではないのだけど。JCT観賞用駐車場など、イオンさんにはたびたびお世話になっております…

日常への挿入

呉にある海上自衛隊呉史料館「てつのくじら館」には、実際に稼働していた潜水艦の「あきしお」が展示されている。日常生活の風景に、普段は水の中にいるはずの、しかもその全貌を見ることなどあり得ない異物が挿入されている。写真右側にはショッピングセン…

色分けホーム

先週の富山出張の際、その前の出張の際に気になった万葉線に乗車してみた。これがなかなか面白かった。車窓からの眺めはローカル色が豊かだし、(休日限定だけど)車内アナウンスはこの地の出身である立川志の輔だし、車両のデザインもなかなか素敵だし。や…

レーンの風景

東名高速道路の東京料金所は、神奈川県川崎市にある。以前、道路管制センターに併設されているNEXCO中日本の広報施設「コミュニケーション・プラザ 川崎」を見学させていただいた際に、屋上から料金所のレーンをじっくり堪能した。コンクリート舗装の上に無…

駅ビル風パーキング

先月訪れた北九州にて。この高炉モニュメントを見るためには隣のスペースワールド駅で降りればいいのだが、少し街歩きをしたかったので、その隣の八幡駅で下車してみた。改札を通って振り返ると、ああ立派な駅ビルだったんだね、ぜんぜんそんな感じじゃなか…

謎のコーナー

JR総武本線の擁壁に隣接している道路および駐車場。見れば見るほど謎めいている。そのまま進むと確実に擁壁にぶち当たる車両通行帯、スペースの中央に位置する2つのポール、おそらくこの位置と方向しか無かったのであろう強引にねじ込んだ駐車マス、意味…

神々しい駐車場

千葉の宝のひとつ、そごうのぐるぐる駐車場タワーの中央部。 未来世紀ブラジルのラストシーンに登場した発電所のクーリングタワーの内部にも似た眺めであり、二重らせんのスロープを定着しているアンカーが壁に点々と並んでいる様は、天に昇るような荘厳な気…

JCT鑑賞用駐車場

京都から南に下ったところにある久御山ジャンクションを見に行ってきたんだけど、想像以上にすごすぎて全く手に負えなかった。道路交通の観点からは極めて都合がよいとされるフルタービン型のジャンクションは、外から見たときのスケールとカオスさが尋常で…

駅前の大穴

ミラノからユーロスターに乗ってフィレンツェに行ったときのこと。 電車を降りるなり、モダンながらもファシズムのテイストが感じられるサンタ・マリア・ノヴェッラ駅にガツンとやられた。観光ガイドブックを見ると、ドゥオモやベッキオ宮やジョットの鐘楼や…

売り上げがある壁

昨日、待ち合わせの時間まで少し余裕があったのでその周辺を散歩をしていたら、自販機によるバリケード、もしくは、仮囲いを見かけた。角地のビルがなくなり、さらに跡地の駐車場もなくなり、そうした寂しさをどうしても埋めたくなったのだろうね。こうなっ…

木エス

ベルギーのアントワープに、スヘルデ川をくぐる歩行者自転車専用トンネルがある。1933年につくられ、深さは31m、長さは572mもある。ただでさえ素敵なトンネルなのに、ここにはなんと、木製エスカレーターがあるのだ。質感も延長も音も振動も、申し分ない。…

つづら折り

こんなつづら折りのスロープってどうよ、って話を書こうとしたんだけど、「つづら折り」の「つづら」って、「舌切りすずめ」に出てきたカゴのことなんじゃないのかとふと思い、どこがジグザグに上り下りするの要素なんだとすっかり言葉のゲシュタルト崩壊が…

デザイナーズ停留所

ドイツのヴァイル・アム・ラインにある建築家テーマパーク「ヴィトラ社工場」は、バス停までもがかっこいい。いかにもミニマルな形態や、金属とガラスの質感がたまらない。椅子はちゃんとイームズのワイヤーシェルチェアだし。このシェルターのために、わざ…

高密度階段

有楽町マリオンは無限エスカレーターもすごいけど、階段室もすごい。思わずレッドツェッペリンの「天国への階段」が脳内を駆け巡ったのだが、よく考えるとこれは「階段の天国」だった。

非地下トンネル

室蘭インター近くにあるスノーシェルターって、すごく素敵。トンネルのふりをして、明るいんだもの。はじめて体験するときは、びっくりするよね。こちらは地中に潜る覚悟をしているのに、あれれと肩透かしを食らう。こうした認識のギャップって、楽しい。

無限エスカレーター

新橋に行く用事のついでに、2年ほど前に開催されたエスカレーター好きで知られる田村さん主催のエスカレーターツアーで案内していただいた、有楽町マリオンにあるゴージャス系エスカレーターの金字塔を再訪してきた。 やっぱりすごいな、ここは。無限に続く…

魅惑のP

そりゃもちろんこちらの彼女のようにゴージャスに着飾ったセレブ美人もうっかり見とれてしまうんだけど、少し近寄りがたいよねえ。個人的には、ぱっと見は大人しくて地味で自分を演出することが苦手な人の方がずっと心惹かれる。たしかにクラスの人気者では…

手練れの仕事

電車で出かけた際に、たまたま車窓から見えたMilano Rogoredo駅のプラットホームを覆う屋根が気になったので、帰りに寄り道をしてきた。これがなかなか素敵なものだった。 断面が三角形のトラスを中心に、透明板のパネルとちょっとした庇を吊っている。色が…