はちまドボク

何かからはみ出した、もうひとつの風景

設備

工場観賞用駐車場

イオンタウン周南には、収容台数2000台を越える巨大な無料駐車場がある。しかも、駐車場からは周南コンビナートの一部を見ることもできるよ。まあそれほど良好な見え方ではないのだけど。JCT観賞用駐車場など、イオンさんにはたびたびお世話になっております…

日常への挿入

呉にある海上自衛隊呉史料館「てつのくじら館」には、実際に稼働していた潜水艦の「あきしお」が展示されている。日常生活の風景に、普段は水の中にいるはずの、しかもその全貌を見ることなどあり得ない異物が挿入されている。写真右側にはショッピングセン…

色分けホーム

先週の富山出張の際、その前の出張の際に気になった万葉線に乗車してみた。これがなかなか面白かった。車窓からの眺めはローカル色が豊かだし、(休日限定だけど)車内アナウンスはこの地の出身である立川志の輔だし、車両のデザインもなかなか素敵だし。や…

レーンの風景

東名高速道路の東京料金所は、神奈川県川崎市にある。以前、道路管制センターに併設されているNEXCO中日本の広報施設「コミュニケーション・プラザ 川崎」を見学させていただいた際に、屋上から料金所のレーンをじっくり堪能した。コンクリート舗装の上に無…

駅ビル風パーキング

先月訪れた北九州にて。この高炉モニュメントを見るためには隣のスペースワールド駅で降りればいいのだが、少し街歩きをしたかったので、その隣の八幡駅で下車してみた。改札を通って振り返ると、ああ立派な駅ビルだったんだね、ぜんぜんそんな感じじゃなか…

謎のコーナー

JR総武本線の擁壁に隣接している道路および駐車場。見れば見るほど謎めいている。そのまま進むと確実に擁壁にぶち当たる車両通行帯、スペースの中央に位置する2つのポール、おそらくこの位置と方向しか無かったのであろう強引にねじ込んだ駐車マス、意味…

神々しい駐車場

千葉の宝のひとつ、そごうのぐるぐる駐車場タワーの中央部。 未来世紀ブラジルのラストシーンに登場した発電所のクーリングタワーの内部にも似た眺めであり、二重らせんのスロープを定着しているアンカーが壁に点々と並んでいる様は、天に昇るような荘厳な気…

JCT鑑賞用駐車場

京都から南に下ったところにある久御山ジャンクションを見に行ってきたんだけど、想像以上にすごすぎて全く手に負えなかった。道路交通の観点からは極めて都合がよいとされるフルタービン型のジャンクションは、外から見たときのスケールとカオスさが尋常で…

駅前の大穴

ミラノからユーロスターに乗ってフィレンツェに行ったときのこと。 電車を降りるなり、モダンながらもファシズムのテイストが感じられるサンタ・マリア・ノヴェッラ駅にガツンとやられた。観光ガイドブックを見ると、ドゥオモやベッキオ宮やジョットの鐘楼や…

売り上げがある壁

昨日、待ち合わせの時間まで少し余裕があったのでその周辺を散歩をしていたら、自販機によるバリケード、もしくは、仮囲いを見かけた。角地のビルがなくなり、さらに跡地の駐車場もなくなり、そうした寂しさをどうしても埋めたくなったのだろうね。こうなっ…

木エス

ベルギーのアントワープに、スヘルデ川をくぐる歩行者自転車専用トンネルがある。1933年につくられ、深さは31m、長さは572mもある。ただでさえ素敵なトンネルなのに、ここにはなんと、木製エスカレーターがあるのだ。質感も延長も音も振動も、申し分ない。…

つづら折り

こんなつづら折りのスロープってどうよ、って話を書こうとしたんだけど、「つづら折り」の「つづら」って、「舌切りすずめ」に出てきたカゴのことなんじゃないのかとふと思い、どこがジグザグに上り下りするの要素なんだとすっかり言葉のゲシュタルト崩壊が…

デザイナーズ停留所

ドイツのヴァイル・アム・ラインにある建築家テーマパーク「ヴィトラ社工場」は、バス停までもがかっこいい。いかにもミニマルな形態や、金属とガラスの質感がたまらない。椅子はちゃんとイームズのワイヤーシェルチェアだし。このシェルターのために、わざ…

高密度階段

有楽町マリオンは無限エスカレーターもすごいけど、階段室もすごい。思わずレッドツェッペリンの「天国への階段」が脳内を駆け巡ったのだが、よく考えるとこれは「階段の天国」だった。

非地下トンネル

室蘭インター近くにあるスノーシェルターって、すごく素敵。トンネルのふりをして、明るいんだもの。はじめて体験するときは、びっくりするよね。こちらは地中に潜る覚悟をしているのに、あれれと肩透かしを食らう。こうした認識のギャップって、楽しい。

無限エスカレーター

新橋に行く用事のついでに、2年ほど前に開催されたエスカレーター好きで知られる田村さん主催のエスカレーターツアーで案内していただいた、有楽町マリオンにあるゴージャス系エスカレーターの金字塔を再訪してきた。 やっぱりすごいな、ここは。無限に続く…

魅惑のP

そりゃもちろんこちらの彼女のようにゴージャスに着飾ったセレブ美人もうっかり見とれてしまうんだけど、少し近寄りがたいよねえ。個人的には、ぱっと見は大人しくて地味で自分を演出することが苦手な人の方がずっと心惹かれる。たしかにクラスの人気者では…

手練れの仕事

電車で出かけた際に、たまたま車窓から見えたMilano Rogoredo駅のプラットホームを覆う屋根が気になったので、帰りに寄り道をしてきた。これがなかなか素敵なものだった。 断面が三角形のトラスを中心に、透明板のパネルとちょっとした庇を吊っている。色が…

宙づりエレベーター

高さ167mのトリノのシンボル的建築であるモーレ・アントネリアーナは、1863年にユダヤ教の礼拝堂(シナゴーグ)として建設がスタートしたんだけど、建設途中で資金難という大人の事情によりトリノ市へ委譲されて、1889年にようやく完成したんだって。内部は…

トイレで食事

この鉄道高架下のハンバーガー屋さんの建物は、もともと公衆便所だったのだそうな。なんと大胆なコンバージョン。時間や空間が様々な形で交錯しているこの街は、幻惑を伴う驚嘆に満ちているね。 このような普通の観光旅行ではお目にかかれないマニアックな体…

ゴミ投入口

アイントホーフェンに引っ越してきた当初、ゴミの出し方が全くわからなかった。アパートの管理会社で専用のICカードを使って地下のゴミ捨て場に投入するというようなことを教わったのだが、アパートに来てみてあちこち探しても地下室なんて見当たらない。あ…

ミッフィー信号

ガイドブックに載っていた交通施設を見るために、ユトレヒトの街に行ってきた。交差点を行き交う人たちは、この信号機にあまり興味を示していなかった。こんなにかわいいのに。見慣れているのかな。ちなみに、ミッフィーも赤信号の時は立ち止まってるよ。

直接光

コンビナートの夜景は、都市のそれと趣がだいぶ異なる。光源の不規則な配置に加えて、光源が露出していることに由来するのだろう。直接光はコントラストが強く、シャープできらびやかな印象を与えることになる。窓や道路などからなる都市の夜景は、基本的に…

水管橋貫通住宅

いったいどうしてこんなことになったんだろう。

点検ゴンドラ

レインボーブリッジには、桁をくまなく点検するための自走式ゴンドラが設置されている。遠景からはあんまり意識することがなかったんだけど、船で近くに寄ってみると、その合体ロボのような存在感に目を奪われた。吊橋の美しさを損なっているかもしれないけ…

高架橋に残された不思議な痕跡

首都高速11号台場線の有明JCTと台場ICの間に不思議な付帯施設がある。その特徴は、部材が細い、500mくらいの延長がありそう、上面と側面がネットで覆われている、上面にはかなりの勾配がついているというもの。お台場と有明に挟まれた運河に立地していて、宅…

室外機パラダイス

台北の剣潭駅前に小さな屋台がびっしり入っている大きな建物がある。士林美食広場という名前だ。内部は台湾B級グルメを死ぬほど堪能できるワンダーランドなので、台北に行かれた際には立ち寄ることをおすすめする。 しかし、本当にすごいのはその屋上の駐車…

非常時に現れる影の戦士

阪神淡路大震災以降、橋梁も含めてあらゆる構造物の耐震設計が見直され、要求水準がぐっと引き上げられた。当然それ以前の基準で作った構造物との整合が取れないので、無理をしてでも補修補強をして対処せざるを得ないわけだ。そうしたひずみの中で落橋防止…

追悼ツアー

横浜ベイブリッジに設置されているスカイウォークが閉鎖されるというニュースを受けて、昨日急遽行われた見学ツアーに参加させていただいた。ドボクリテラシーの高い方々とめぐる大人の遠足は、実に楽しい。とても良い天気に恵まれたこともあり、テンション…

メリークリスマス

せっかくなので、クリスマスっぽい写真を。 工場の灯具は、保守点検を24時間可能にするためにつけられていて、残念ながら観賞者のためのものではない。しかし、できたばかりのこのプラントは、観られることを意識しているかのように、やけにきらびやかだ。 …