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はちまドボク

何かからはみ出した、もうひとつの風景

大大阪の気概

10年前に撮った地下鉄御堂筋線の淀屋橋の写真が出てきた。梅田駅と心斎橋駅も同様なんだけど、ヨーロッパの地下鉄によくある空間構成で、ドーム状の天井が特徴になっている。見通しが良く広々としていて、地下鉄駅ホームにありがちな圧迫感がほとんどない。…

浮かび上がる骨格

11月24日までに、急いで新宿駅西口広場イベントコーナーに行こう。土木学会「土木コレクション2016」と、東京都建設局「橋と土木展」が同時開催されているので。土木の展示としては王道である「技術を丁寧に伝える」という雰囲気の中で異彩を放っているのが…

素敵な駅舎と街の変化

2010年に開業した4代目旭川駅。これまでも何度か訪れているけれど、今回ははじめて夜景を堪能した。しかも、11月上旬なのに適度に雪が積もった冬景色で。 昼間ははっきり認識できない特徴的な形状の柱が、ガラスのカーテンウォール越しにくっきり見えて、そ…

川の中の駅

夏にチューリッヒを訪問したとき、坂茂氏が設計した木造7階建てオフィスビル「タメディア新本社」を見に行った。しかし、目の前を流れる河川の中にある構築物に目を奪われてしまい、木造ビルどころではなくなってしまった。 これはなんと、河川の地下を通る…

大人の質感

チューリッヒ中央駅はもともと大きなターミナル駅であるが、2014年頃(未確認)には通過式の路線が地下につくられたようだ。それ以前にも改修に次ぐ改修が行われてきたんだろうね、順次拡張してきた痕跡が随所に見られる。 ところが、見た目や利用に関して、…

ミュンヘン地下鉄駅巡り

ミュンヘンの地下鉄の駅空間は、内装パネルや照明などによる演出がなされ、ユニークな空間がチラホラあることを、5年前の訪問時にうすうす気付いていた。ここ2日間のミュンヘン滞在はたびたび冷たい雨に降られているので、必然的に地下鉄駅巡りが最高の都…

世代を超える調和

先日患ったインフルエンザB型をきっかけに、すっかり体調を崩してしまった。回復するための体力が枯渇していたことに対して、自分の加齢を痛感せざるを得なかった。しかしこのままずるずるだらだらしている場合でもないので、リハビリのため近所を散歩する…

翼を広げた黒い鳥

構造の中に潜む美しさを、過剰なまでに引き出すことが得意な、サンチャゴ・カラトラバが手がけた駅舎「リヨン・サン=テグジュペリTGV駅」が、リヨンの郊外にある。まるで翼を広げた鳥のような、ダイナミックなフォルム。駅舎という建造物ではなく、中に入れ…

後付けの将来対応

数日前、習志野市の埋立地を歩くフィールドワークに参加させていただいた。この付近は自分の職場の近くであり、いつもは車で往来しているエリアだ。つまり、歩くことはほぼ初めてと言ってよい。 スタート地点のJR京葉線・新習志野駅を出てすぐ、同行のメンバ…

空飛ぶ地下鉄

僕の勝手な「セーヌ川の架かる橋梁」ランキングでは、メトロ6号線と歩車道のダブルデッキ橋である「ビル・アケム橋」がいつもトップ争いをしている。1905年につくられた鋼アーチ橋の上に、鉄道の鋼ラーメン桟橋が乗っかっているのだ。その直下にある自転車道…

団地パラダイス

シンガポールの高密度感やスピード感は凄まじいものがある。東京23区と同じくらいの面積と言われる国土に、約540万人(2013.9時点)が暮らしており、いまもぐんぐん増えている。もちろんその受け皿は高層団地であり、これまたものすごい勢いで増殖中である。…

高架下建築の行方

先週末、久しぶりに浅草橋近辺の総武線高架橋を見に行ったところ、衝撃が走った。珠玉の名品とも言えるピンクの高架下建築(土木と建築の融合)が取り壊されていたのである。こういう事態は想定していたとは言え、やはり現実を目の当たりにすると落胆してし…

地底駅

先日糸魚川方面に車で行った際に、JR北陸本線の筒石駅に立ち寄ってみた。大都市における地下鉄駅とは異なり、山岳トンネルの途中にホームがあるというレア物件。しかも、かなり深い地中にあるとのこと。わかるようでいて、よくわからないよね。 国道8号線を…

ローマで最初の大空間体験

友人がローマに行くというので、見どころを尋ねられた。僕に尋ねると言うことは、普通の観光地の斜め上を望んでいるのだろうと解釈して、エウル地区(超現実シティ)やローマオリンピックの会場となった地区(オリンピックドーム、ザハ、音楽の橋)などを紹…

色分けホーム

先週の富山出張の際、その前の出張の際に気になった万葉線に乗車してみた。これがなかなか面白かった。車窓からの眺めはローカル色が豊かだし、(休日限定だけど)車内アナウンスはこの地の出身である立川志の輔だし、車両のデザインもなかなか素敵だし。や…

過剰造形駅舎

チューリッヒはスイス最大の都市なので、うっかり首都なんだと思い込んでいた。え?違うの?じゃあ国際的なイメージから、ジュネーブかバーゼルなんじゃないの?と思ったのだが、これも違った。正解はどこなのかというと、ベルンという街である。少し調べて…

駅ビル風パーキング

先月訪れた北九州にて。この高炉モニュメントを見るためには隣のスペースワールド駅で降りればいいのだが、少し街歩きをしたかったので、その隣の八幡駅で下車してみた。改札を通って振り返ると、ああ立派な駅ビルだったんだね、ぜんぜんそんな感じじゃなか…

一点透視の新幹線駅

先日参加した「大人の社会派ツアー:第1章 セメントの道」の集合場所には、山口宇部空港や宇部市内など、様々なピックアップポイントが設定されていた。もともと前日入りするつもりだった僕は、宿泊地や行程などを深く考えることなく、リストの最後にあった…

モノ道ハイブリッド

北九州で見た高速道路の高架橋の桁下をモノレールが悠々と行き来する様は、信じられない気持ちを通り越して、非常に興奮した。管理者が腹をくくってその気になれば、このような未来都市が実現できるという事実を目の当たりにした。これが30年近く前の姿なん…

忘却のTGV

先日のネコ鉄塔群を見た翌日にも、全くの偶然でかなりの好物件を見かけていたにも関わらず、そのことをすっかり忘れていた。欧州滞在時において、最もせわしなく移動を重ねて、とんでもない物件数を一気に見て廻ったスイスツアー(たとえば、スイス橋梁巡礼…

サイバーパンクな街

千葉駅に接続する千葉都市モノレールの軌道を、上から眺めてみた。1984年にウィリアム・ギブスンが書いたサイバーパンクSF小説『ニューロマンサー』に登場する電脳都市「チバ・シティ」は、実はすでに現実のものになっているんじゃないかと、うっかり錯覚し…

重たい橋

整備が着々と進められている北陸新幹線の神通川橋りょう。箱桁橋のPCケーブルを思いっきり外に出してみたら斜張橋のようになってしまった「エクストラドーズド」という形式の橋。構造的にはPC箱桁に近いけど、見た目は背の低いPC斜張橋である。 この形式のデ…

橋の下の対応関係

JR中央線神田駅南端の、レンガ貼りコンクリートアーチ高架橋。日本の鉄筋コンクリート構造の始祖とも言えるスターエンジニアの阿部美樹志の手によるもので、写真の区間を含む東京駅−万世橋駅間の鉄道高架橋は1919年(大正8年)に完成した。阿部美樹志はもと…

ポテンシャルの高い駅

JR四ツ谷駅でホームに降り立ち、改札へ向かうときにいつも感じるのだけど、この駅は心からもったいないと思う。頭上の方杖ラーメン橋がつくる桁下空間のフォルムがすごくかっこいいのに、駅舎がその良さを完膚無きまでに打ち消している。それどころか、道路…

手練れの仕事

電車で出かけた際に、たまたま車窓から見えたMilano Rogoredo駅のプラットホームを覆う屋根が気になったので、帰りに寄り道をしてきた。これがなかなか素敵なものだった。 断面が三角形のトラスを中心に、透明板のパネルとちょっとした庇を吊っている。色が…

チェントラーレ

ミラノ中央駅(Stazione Centrale di Milano)の駅舎って、まだちゃんと見てはいないのだけど、ちょっとすごいよ。その権威主義的でゴージャスな威圧感は尋常ではない。と思って少し調べてみたら、どうやらムッソリーニの肝いりの建物のようだね。ドイツでい…

映画の中の橋

橋はよく映画に登場する。単に絵になるということの他にも、此方と彼方を結ぶとか困難を克服するとか道を外れることができないとかの象徴的な意味合いが含まれていたり、効果的な舞台装置として登場することもある。 六角断面の橋脚とプレキャストパネルのウ…

かっこよさに胸焼けする駅

カラトラバによる1994年完成のリヨン・サン=テグジュペリTGV駅。せっかく近くまで行くのだからと、ついつい行程に含めてしまった。近くと言ってもガラビとは300kmほど離れているのだが。 この駅も言葉を失うほどすごかった。カラトラバ特有の造形言語とも言…

鉄道の大聖堂

ベルギーのアントワープ港に来たついでに、以前タリスに乗車したときにちらりと横目で見てから気になっていたアントワープセントラル駅にでも見に行ってみるかと思い立った。来てみてびっくり、僕が今まで体験した駅の中でも一番すごいんじゃないかというく…

宗教建築的空間構成

個人的に地下の大空間には強い魅力を感じる。エスカレーターで地上への上昇を強調されたらもうたまらない。そんな地下鉄駅がロンドンにあった。カナリーワーフという再開発地区の中心にある駅だ。周辺はボリューム感のある高層ビルが林立しているので、この…

多くの見どころが工事中

アムステルダム中央駅の立派な駅舎をじっくり拝見しようと思っていたのだけど、絶賛工事中のため全貌を拝むことができない状態だった。国立美術館も工事中。市立近代美術館も工事中。王宮も工事中。アムステルダムは工事好きにはたまらない街のようだね。

明快な空間

カラトラバが設計したLiège Guillemins(リエージュ・ギューマンと発音するのか?)駅では何度も驚嘆させられたわけだが、空間構成の明快さにも舌を巻いた。最下層の駅中央を駅前広場と同じレベルでコンコースが貫いており、その上には巨大アーチで囲われた…

カラトラバ初体験

ベルギーのリエージュという街に、Santiago Calatravaが設計したLiège-Guillemins駅を見に行ってきた。いやほんと、すごいったらないよ、いろんな意味で。美しさが過剰にあふれていて、とても現実とは思えない。なんというか、むちゃくちゃうまい贅沢なコー…

リフトの余生

ロッテルダムにある1927年につくられたDe Hefという鉄道リフト橋。この区間の路線は1993年にトンネル化されたため、現在この橋は使われておらず、産業記念碑として残されている。 中央のトラス桁はタワー上部の滑車を介してその両端に結ばれたコンクリートの…

風水的見地

ちょっと前に、台湾から来た若者たちを伴って、都内の素敵ポイントを少しだけ巡り歩いた。その道中、浅草橋の高架下建築を眺めているときに、面白い話を聞いた。 これは、彼らにとってはあり得ない住宅なのだそうな。なぜなら、上を通る鉄道により気が流れ出…

下町のモンドリアン

モンドリアンというオランダの画家が描いた水平と垂直のラインで構成された抽象絵画「コンポジション」シリーズを、だれでも一度は目にしたことがあるだろう。なんとそのモンドリアンの巨大壁画が秋葉原駅と浅草橋駅の間の鉄道高架下にある。と言ってもいい…

モノレール雑感

昨日は高架橋脚ファンクラブが主催する千葉都市モノレールツアーに参加させていただいた。地元なだけに個人的に何度も見に行ったことはあるのだが、30名を超える集団でわいわいやりながら眺め歩くという経験は実に楽しく、自分の千葉都市モノレール観も少し…

モノ基地

千葉都市モノレールの車両基地は、動物公園駅からのアクセスがいいよ。隣を流れる川の管理用通路から、2層に重なった桁を見ることができて、お散歩に最適。

吊橋ホーム

台北の剣潭駅はなかなか派手だ。吊橋に見えるけど、そのケーブルは高架を吊っているのではなく、屋根を吊っている。主塔が斜めになっている上に曲線だったり、ハンガーロープの定着部がやたらでかかったり、かなり大げさな部分が多い。でも、そんなことを気…

リノベーションというけれど

鉄道高架下が本来の目的から離れて住宅や店舗などに利用されているいわば高架下建築は、建築と土木が予期せず接触し、その結果のひずみが何もなかったかのように表出されるという、とてもエキサイティングな物件だ。土木構造物のスーパースケールと、建築の…

跳ねる古老

コンビナートで名高い四日市には、末広橋梁という昭和6年(1931年)につくられた跳開式可動橋がある。すばらしいことに、今も現役で動いている。寡黙な働き者の姿はなんとも美しいね。

ふくろうの巣

千葉駅前の交番。モノレールの桁と橋脚でつくられた巣箱のおかげで、この暴力的なまでの姿かたちがなんとなくおさまって見える。かも。

交錯する線

今日はあきれるほどいい天気だった。なので、千葉駅前インフラ積層カオスを見に行ってきた。かなり無茶している感がひしひしと伝わってくる。いい眺めとは全く思わないけど、嫌いじゃない。

山岳地下鉄

最大傾斜31度、標高差373mを5分間で駆け上がる黒部ケーブルカーの車窓より。どこをとっても、いちいちかっこいい。だって、山岳トンネルの中に駅舎があるんだよ。車両の床が階段になっているんだよ。一本のケーブルで上りと下りの車両がつながっているんだよ…

地下のワッフル

東京メトロ千代田線の国会議事堂前駅のホームは、シールドトンネルである上に緩やかに湾曲している。チューブ感満載で、かなりかっこいい。それが現在、さらにすてきなことになっている。補修工事中のために内装パネルが剥がされ、鋼製セグメントがむき出し…

段違い平行道

職場の近くにちょっと気になる道路がある。2車線の道路に平行して、高低差がある側道が、300mほどの長さにわたって不自然に延びているのだ。間ののり面には背の高い木が生長して列をなし、側道の端部は路面がぐにゃりとねじれて強引にすり付けられている。…

駅前カオス

千葉駅前。ここにはモノレール、鉄道、駅前広場、地下歩道、地下車道がある。様々な交通モードの積層は、かなりの混沌を生み出している。 その決め手は、なんといってもモノレールの橋脚だろう。限られた橋脚位置で、複数の曲線桁を受けなければならないって…

接近遭遇

千葉のモノレールは鋼製の懸垂式なので、構造物の外観が煩雑である。お世辞にもデザインの手が加わっているとは言い難い。エンジニアリングよりも政治が優先してできあがった構造物に見える。そんな風に、個人的に好きではない部分があちこちに散見され、鼻…

出会いと別れの空間

コペンハーゲン国際空港の地下の鉄道駅。軌道とホームが、緩やかなカーブを描いている。これは、列車が入ってくるシークエンスを印象づけるために、意図的にカーブをつけたとのことである。 適度な間隔を持って掲示されている広告ポスターが、妙にかっこいい…

飲み込まれた橋

秋葉原の総武線。 ここの高架橋は、もはや土木ではない。 もちろん、建築でもない。 たぶん、メディアに飲み込まれたんだと思う。