はちまドボク

何かからはみ出した、もうひとつの風景

電力

湖に沈む発電所

3年前の伊佐訪問時には立ち寄ることができなかった「曽木発電所遺構」を、ようやく見ることができた。鶴田ダムによる大鶴湖の水位が上がると、その大半が沈んでしまうという産業遺構だ。すでに観光対象として認知されていることもあり、倒壊を防ぐために各種…

抽象彫刻発電所

ドイツアルプスの麓の街、ケンプテンにある2010年に竣工した水力発電所を見に行ってきた。地元の建築設計事務所のベッカー・アーキテクトの設計。たいへんありがたいことに、ケンプテンに住む友人の取り計らいで、施設のガイドツアーにも参加させていただく…

欧州鉄塔

本日の打合せの最中、相手の方が「日本にはそこら中に送電鉄塔があって残念」とおっしゃったので、「いやいや欧州にもたくさんありまっせ」と言いつつ、スイスアルプスのグリムゼル峠(アルプス越え)をがんばって乗り越える送電鉄塔たちの写真を見せた。す…

曲がった電柱

旭川の繁華街では、ぐにゃりと曲がった形状の電柱が列をなしている風景を見ることができる。おそらく何らかの理由で建物との近接を避け、かつ、道路幅員を確保するために、苦肉の策として生み出された不遇の電柱群なのだろう。旭川に来るたびに、飲み屋に行…

雪のダム

富山の小牧ダムを再訪した。ここ1年の間に3度も訪れている。いつも違う表情を魅せてくれるが、今回も全く寒さを感じないほどにすてきだった。うっすらと表面を覆う着雪と黒っぽいコンクリート堤体とのコントラスト、静謐な冬景色と豪快な放流のコントラスト…

風を受けるフォーメーション

天塩町からわずかに北にあるオトンルイ風力発電所。うねる丘陵に合わせて設置されている宗谷岬ウインドファームとは、全く異なる配置である。あちらもすごいが、こちらもすごい。いずれにしても日本離れしている眺めだね。 ずいぶん前のことになるが、以前勤…

風車の風景

稚内に出張に行ったついでに宗谷丘陵に立ち寄ってみると、予想をはるかに超えた興奮状態に陥った。なんだこの地形、なんだこの牧場、なんだこの風力発電。これまで見たことがない風景が延々と広がっており、これをどのように解釈すればいいのか全くわからず…

フランスの猫たち

プレゼン資料をつくるために海外で撮った写真を漁っていたら、なかなか魅力的な写真を発見した。フランスの高速道路のパーキングエリアから撮った写真に、これでもかと言うほど送電鉄塔が写り込んでいてびっくりした。広大な土地を遠慮無く自由奔放に使い、…

電力畑

ベルリン近郊の上空にて。牧歌的な農地が風力発電の畑として二次的に利用されている。ドイツが再生可能エネルギーに力を入れているということがひしひしと伝わってくる眺めだ。こうした風景は日本でも身近なものになっていくのだろうか。

露天掘り炭鉱ぐるり見学バスツアー

日曜日はドイツのRWEという電力会社が行っている露天掘り炭鉱見学バスツアーを下見してきた。結論から言うと、リスクを冒しても見に行くべきだね。わざわざ日本からこのためだけに来るのは、少々ギャンブル性が高いのだが、当たれば間違いなく大満足できる。…

オープンピットマイニング

先日、橋の調査に行くためにグーグルマップの航空写真を見ていたら、ケルンの西側に白っぽい奇妙な地形がいくつかあることに気がついた。むむっこれはもしやと思い、ぐぐっと寄ってみると、虫のような黒い点がいくつも見える。おおっこれはもしやと思い、さ…

龍馬電

屈強な送電鉄塔の志士たちが全国から集まってきた。これから各藩の長たちが議論を行い、これからの送電のありようを決定するのだろう。 彼らの持っている実力からすれば、日本を乗っ取ることなどさほど難しいことではない。しかし、彼らが真に目指すところは…

空の見方

鉄塔と送電線は空を引き立てるための名脇役なのだ、と言い切られた。 なるほど、自分はこれまで送電鉄塔を主対象として凝視し、空は背景として切り捨てて見ていた。 それが、主役は空で、それに奥行とかスケール感を与える補助をするのが送電鉄塔だと。 送電…

人造岩山

日本一のロックフィルダム、高瀬ダム。巨石を積み上げた堤体の高さは、176mもあるのだそうな。その景観はあまりにも現実感がなくて、良いとか悪いとかそんな尺度の話ではない圧倒的な眺めだった。ちなみにダムの天端から見た景色はコレ。 このダムは自家用車…

白い羽根

クリーンエネルギーとして期待されている風力発電は、景観の破壊者になるのか、景観の新たな価値を生み出すのか。 とりあえず単体だけを見てみると、流麗なフォルムがかっこいいと思う。でも、群れをなしている景観を見るたびに、アスカの「エヴァシリーズ、…

柔らかい曲面

長野県松本市にある奈川渡ダム。アーチ式コンクリートダムってのは、ほんとにかっこいい。膨大な量の水とオーバーハングしたコンクリートアーチとの対決が生み出す緊張感は、決してほかのものでは味わうことができない。ばかでかい流麗な曲面の造形は、まる…

鉄塔ウォーク

せっかくのお盆休みにうっかり夏風邪を引いてしまい、ほとんど寝て過ごした。しかし最終日の昨日は、気力を振り絞って送電鉄塔を見に行ってきた。あのサルマルヒデキさんの鉄塔ウォークに参加させていただいたのだ。 ちょっと歩くだけでフラフラになるほど暑…

石積み電柱

松本城の付近で見かけた電柱。 これで、周辺の景観との調和に配慮しました、とでも言うのか。 まぁ、そうなんだろうね。 関係者には申し訳ないが、この手のやり方は、基本的に嫌い。 押し付けがましさや媚びが感じられるので。 石積みの電柱ってのは、ジョー…

結界

送電鉄塔の下から真上を見上げると、単純に美しいと感じる。 単純なトラスの幾何学模様が重なり合い、複雑な図形となって繰り返され、天空に延びていく。 立体を平面化して鑑賞する行為からは、脳のスイッチが入れ替わる快感が得られる。 鉄塔ファンならずと…

夕暮れの鉄塔

荒川の河口付近の送電鉄塔。下部はほのかに明るい夕暮れの空を背景に、トラスが描く繊細なシルエットが浮かび上がっている。左右に堂々と広げた腕金は、街の明かりを受けて少し明るくなって、これまた夜空に浮かび上がっている。 昨日の夕方は、バランスの良…

システムの眺め

延々と連なる送電鉄塔たち。絶え間なく、電力をせっせと安定して供給している。彼方には工業団地や新興住宅地があるが、その足元でもどんどん宅地開発が進んでいる。都市整備に節操の無さを感じてみたり、かつての田園風景を思い浮かべてみたり、格子状に展…

つくり方が決める形

“日本最古のコンクリート電柱”が函館にある。 つくられたのは大正12年(1923年)。いまでも現役である。 その断面は、なんと正方形。 なるほど、当時は電柱も場所打ちだったんだね。 型枠は板だから平面になったんだね。 現在のコンクリート電柱の断面は、ド…