はちまドボク

何かからはみ出した、もうひとつの風景

内臓建築

このような巨大装置は通常、“建築物”と認識されるように思う。ところが巨大装置は“建築物”ではない。

建築物は通常、骨と皮によって“内部空間”を生み出すことが本質である。でも、巨大装置は内部空間の代わりにある“内臓”が本質なのだ。

一般にギャップというのは、面白さにつながる。その距離が大きければ大きいほど面白い。巨大装置の魅力にはおそらく、このような無意識下での認識のズレが影響しているのだと思う。さらに、生物を暗喩しているかのようなグロテスクさも。