先週末、写真集「恋する水門」の佐藤さんがガイドをしてくださった「水門ツアー」に参加してきた。これまで自分が見てきた領域は、土木のほんの一部であることを再認識させられた。要するに、交通系に偏っていた。
交通系インフラは、たいてい常時活躍している。それに対して、水系インフラは主に、非常時に活躍する。水門は高潮や氾濫などの水害時にようやくその存在価値を発揮するわけだ。そうやって、市民の生命と財産をじっと守ってくれている。
そのシステムの一部である水門の眺めは、なんというか、非現実的。普通の街並みの中に忽然とその姿を現すので、びっくりする。お世辞にも、日常の風景に溶け込んでいるとは思えない。しかし、その意味を知ったとき、突然いとおしい存在となった。ようやく、風景の一要素として認識できるようになった。
まだまだ気持ちの整理がついていないが、土木に対する視野が広がったことだけは間違いない。
追記(3月28日):DPZに大山さんのツアーレポートが!
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