はちまドボク

何かからはみ出した、もうひとつの風景

風水的見地


ちょっと前に、台湾から来た若者たちを伴って、都内の素敵ポイントを少しだけ巡り歩いた。その道中、浅草橋の高架下建築を眺めているときに、面白い話を聞いた。
これは、彼らにとってはあり得ない住宅なのだそうな。なぜなら、上を通る鉄道により気が流れ出てしまうので、風水が極めてまずいということだ。
この話を聞いて、家をつくる際に風水を拠り所とする文化が、日本ではどこかで途切れていることを実感した。江戸城とその城下町は風水を考え抜いてつくられたとどこかで聞いたことがあるが、この高架橋が造られた昭和初期にはそんなことお構いなしだったのだろうね。個人的には風水よりも、間取りの不自由さや不同沈下や騒音振動の方を気にしたほうがいいのではと思ってしまうし。
そんなことはともかく、彼らにも高架下建築の面白さは気づいてもらえたようなので、後日、写真集「高架下建築」をプレゼントしておいた。


高架下建築

高架下建築