はちまドボク

何かからはみ出した、もうひとつの風景

鋼鉄のカテドラル


1986年に操業を停止したフェルクリンゲン製鉄所は、しばらく廃墟となっていたのだが、様々な議論を重ねて1992年に保存することが決定した。そして、1994年に産業遺産としては初の世界遺産登録がなされた。現在も少しずつ補修の手を加えながら、工場マニアも廃墟マニアも満足できる産業テーマパークとして活用されている。さすが産業観光先進国のドイツだ。こういう素晴らしいものを目の当たりにすると、蘇我の第5高炉も残したかったという想いがこみ上げてくる。