はちまドボク

何かからはみ出した、もうひとつの風景

バックヤード通り

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前の職場の元同僚に誘われて、遅い夏休みをシンガポールで過ごすことにした。シンガポールと言えば世界の物流の要であり、元同僚にはその点を推されたのだ。このため、コンテナターミナルの眺めをいかに楽しむかをテーマに旅行プランを組み立てていた。

ところが先週、前の前の職場の元同僚がシンガポールに旅行に行っていることをFBで知り、こともあろうかすてきな裏路地写真をアップしてくれた。室外機や排気ダクトに満ちあふれているのだ。しかも、この通りの両外側は、観光客で賑わう通りだという。なんとも割り切ったバックヤード通り。これは見に行かねばならないと、コンテナ以外の案件で一気にテンションが上がった。

夕方にチャンギ空港に到着してタクシーでホテルに入り、すぐさまこの路地を訪問した。うわさに違わぬあからさまなバックヤード感に、感動を伴った清々しい気分が得られた。もちろん、様々な美味しそうな匂いがブレンドされた高熱を帯びた空気からは、少しも清々しさが感じられないってのが事実なのだが。

ちなみに、驚いたことに、ゴミもほとんど落ちていないし、ここを歩いていても全く身の危険を感じない。まるでどこかの夢の国のテーマパークのような質感の高さである。バックヤードがこのレベルなら、うわさ通り表のテーマパークもすごいに違いない。これから確認しに行かないとね。