はちまドボク

何かからはみ出した、もうひとつの風景

独り立ちした門

そもそも門は、特殊な場だと思う。分け隔てられた内側と外側が門によって結ばれ、そこを通過することで世界が切り替わる。だからこそ、古来から個人も権力者も、門に対して格別のこだわりを持っているのだろう。自分を誇示するものとして。

だからと言って、門だけが単体であってもなぁ。。。

パリの凱旋門を見たとき、強い違和感を抱いた。観光名所へ来たことに感激する前に、滑稽に思えちゃったんだよな。なにしろ、でかい道路がぐるぐる取り囲んでいるし、全然“門”じゃないよなぁ。