はちまドボク

何かからはみ出した、もうひとつの風景

しくじった擬態

自然を模倣するのは難しい。表層だけを模倣すると、ろくなことにならない。

積雪寒冷地の切土法面には、雪崩防止柵という工作物がよく設置される。法面の雪が一気に道路側に滑ると、大きな災害になるからね。通常の雪崩防止策は、スチールのパイプを組んだもので、見た目がかなり悪い。だから、良かれと思って木を模してみたのであろう。

残念ながら、とても不自然に仕上がっている。自然物は全く同じ形態で、均一に配置されることはほとんどない。