はちまドボク

何かからはみ出した、もうひとつの風景

世界を分け隔てる壁


周辺地域にとっての高速道路は、日常生活と直接的には無関係でありながら、騒音や排気ガスを発生させる迷惑施設と言っても差し支えないだろう。一方、都市間の交通を効率よく捌くことは、都市機能にとっては必須である。だから住宅のある箇所では、城砦のような高い壁をつくり、空間を分断し、お互いを別世界として関係を断絶している。

関東の高速道路を通ると、都市というか郊外があまりにも広範囲にわたっていることを実感する。どこまで行っても、道路と生活が結びつかない。どっちが内側か外側か、わからなくなる。

そんなことより、単純に、もっと周りの景色が見たいね。そうでないと、飽きちゃうよ。遮音壁の眺めも、そんなに嫌いじゃないんだけど。