昨年末、PDAを換えようと急に思い立った。これまで使っていたソニー製のPDAのバッテリーが弱ってきたためだ。いや、実は単純に飽きたからだ。
入手したのは、ヒューレット・パッカードのiPAQ rx5965 Travel Companionという機種。選択の決め手は、GPSを内蔵していること。なぜGPSかというと、GPSのログで地上絵を描くランドスケープアーキテクトの石川初さんのお話に影響されて。
この機能が、使ってみると実に面白い。自動車や電車に乗っているときや街を歩いているとき、リアルタイムで自分のいる場所を表示し、地図が刻々と動いてくれるのだ。カーナビとGPS付き携帯電話の中間に位置すると考えるとちょうどいいかも。
画面を見ながら歩いてみると、なにやら人工衛星に捕捉され、操られている感覚になる。これはやみつきになりそうだ。石川さんのように、ログを自在に操って新たな価値を発見するほどの知識も技術も根性もないが、捕獲された地球人という感覚を得るだけで、今は十分満足している。
とは言え、本体に付属している地図は、ややショボい。そんなわけで、つい先日、昭文社のスーパーマップルデジタルを入手し、PDAにその地図を導入した。これがまた大正解。道路の太さだけでなく、建物の形状も再現されている。クオリティの高い地図を自由に持って歩けることが、こんなに楽しいとは。
街歩きの楽しみが、またひとつ増えた。
HP iPAQ rx5965 Travel Companion
- 出版社/メーカー: 日本ヒューレット・パッカード
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