はちまドボク

何かからはみ出した、もうひとつの風景

水上都市


昨日は横浜キャナルクルーズに運良く参加させていただいた。これは、横浜や川崎の運河クルーズ体験が新たな観光資源となり得るか、どのような仕掛けを用意すればよりよい体験が得られるかと言った、検証実験的な位置付けで行われたもの。子安地区を中心に、およそ2時間、総航行距離25kmだった。ポカポカ陽気だったことも手伝って、極めて濃密で楽しい体験をした。
主宰はBOAT PEOPLE Associationの方々。彼らは改造したバージ船(はしけ台船)を拠点として、都市に新しい水上経験を提案し、その魅力を掘り起こしていくといった活動を積極的に行っている。クルーズの後にバージ船におじゃまさせていただき、とてもすてきな時間と空間を堪能することができた。関係者および参加者のみなさま、どうもありがとうございました。
水上から様々な空間や景観を体験することができたが、中でも面白かったのはボートハウス群の眺め。ウワサで聞いたことがあったのだが、こんな眺めが日本の大都市に現存しているとは。運河と生活が一体になっている光景からは、埋め立ての成り立ちや舟運の行く末など、いろんな思いが触発される。先週参加した水門ツアーと同じように、水系インフラについてもっと考えなければと強く感じた。
また、ボートハウス群の対岸で風景写生している方々がたくさんいらっしゃったのも、面白い光景だった。