はちまドボク

何かからはみ出した、もうひとつの風景

巨大なおしり


このところ、水にまつわるものに接触する機会がやけに多い。先日は、国交省が企画した「春クルーズ・船で行く工場見学ツアー」に参加し、三井造船千葉事業所を見学させていただいた。僕が参加した回は、諸事情により造船所に船で上陸できず。ツアーの魅力の半分が体験できなかったことが、かなり残念。

それはともかく、造船所内は大迫力の絶景のオンパレード。バスの車窓からは、船の一部と思われる巨大なパーツが、そこらじゅうにゴロゴロしているのが見える。目玉となる超巨大ドライドックでは、超巨大タンカーが造られていた。そこでバスを降りて、ゆっくりじっくり鑑賞。タンカーの後部は、なんとも艶めかしい、セクシーなおしりだ。このスケール感を写真で伝えられないのが残念。そのおしりを引き立てる溶接跡がたまらない。これからきれいに塗装し直すそうなのだが、このままのブラックジャックのような姿で外洋に出てほしいな。ほとんどが水没する部分だけど。

これだけ大きな船が建造されていると、本当はとんでもなく大きいはずのドックがかすんで見えてしまう。まぁドック自体が主役になることはないから、それでいいのだろうけどね。とりあえず、造船所というコンテンツは産業観光プログラムに使えることがよくわかった。