はちまドボク

何かからはみ出した、もうひとつの風景

匿名作品


新子安にほど近い石油精製所のオイルタンク。敷地内を除くと、脇を通る運河が唯一の視点場になっている。つまり、一般の人に見られることはほとんどない。
なのに、このタンクにはすてきな階段が取り付けられている。らせんを描く手すり、踏面となる横板、それらを同時に支持する柱で構成された、極めてミニマルなデザイン。誰がデザインしたのかもわからない、隠れた逸品。しびれるね。