はちまドボク

何かからはみ出した、もうひとつの風景

工場クルーズ


昨日は千葉港を巡る遊覧船に乗った。この遊覧船から見える眺めは、基本的に工場しかない。食品工場のサイロや、石油工場のタンクや、羽田空港の滑走路や、製鉄所の原料ヤードやコークス工場なんかの絶景を、連続して鑑賞することができる。
船からの眺めのいいところは、手前に障害物がないこと。遠くの視対象をスコンと抜けて見通すことができる。陸上からでは、なかなかこうはいかない。特に京葉コンビナートでは、運河が発達している京浜コンビナートなんかと違って、豊かな植樹帯が視線を阻んでしまうからね。船は貴重な視点場なのだ。
それにしても、昨日は蒸し暑かった。船上はさわやかな風が吹いていると期待していたのだが、少々読みが甘かった。