はちまドボク

何かからはみ出した、もうひとつの風景

半公共空間

台湾の街は、なかなか面白い。商店街が至るところにあり、それぞれ活気に満ちている。
このことは、建物と街路の関係が大きく関係しているような気がする。建物の1階前面を歩道空間として開放し、『騎楼』と呼ばれるアーケードを形成している。2階以上の階層は、主に居住空間と思われる。つまり、公共空間と商業空間が混在し、職場と住居が混在する建築様式なのである。
街を散策して実感したことだが、日差しが強く雨が多い台湾にふさわしいカタチだと思った。ところが快適に歩けるかというと、そうでもない。段差や障害物がたっぷりあるのだ。どうやら、空間の使い方は所有者の自由らしい。