はちまドボク

何かからはみ出した、もうひとつの風景

地下水門


都営新宿線の馬喰横山駅と都営浅草線の東日本橋駅を結ぶ地下連絡通路を通っていたら、なにやら不思議な鉄板に出くわした。防火壁にしてはやけに頑丈そうにできている。ヒンジは巨大だし、厚さもかなりありそうだ。
なんだろうと思ってしばらく考えながら周囲を見渡してみると、反対側の壁に「通路の防水扉について」というタイトルの案内板が貼ってあった。へぇー、地下の水門か。それはびっくり。なんて書かれているのかな。

この防水扉につきましては、現在は機能を停止しております。
それは、付近の河川改修・高潮対策・下水処理能力の向上などにより、地上部分の防水対策が進み、地下鉄駅構内への浸水の危険性がなくなったためです。(機能維持していくだけでも、年間多額の維持経費がかかります。)
よって、ここにラックを設置しておりますが、安全性には全く問題がございません。
東京都交通局事業開発課

この扉は日々の暮らしをそっと見守ってくれていたんだね。泣けてくる。これまで気付かなかったけど、東京の下町にはこのような地下水門がたくさんあるのかもしれない。時間があったら探してみよう。