はちまドボク

何かからはみ出した、もうひとつの風景

折れたクレーン


昨年の秋、お台場の岸壁にちょっと変わったクレーン船が係留されているのを見かけた。やたらとごついL字型の部材が、奇妙なバランスで乗せられた船だ。どうやら、羽田空港D滑走路に使われている鋼製ジャケットを据え付ける、低空頭型のフローティングクレーンのようだ。既存の滑走路に極めて近い場所での施工なので、高さがある普通のクレーンではなく、こんなへんてこでかっこいいものを使うことになったんだろうね。ちなみに、後ろにあるのは東京港臨海大橋のトラス。スケール感がわからなくなる眺めだね。