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はちまドボク

何かからはみ出した、もうひとつの風景

ドボク情操教育

都市 認識


先月京都に行った時、琵琶湖疏水の水路やインクラインや記念館などを、じっくり時間をかけて散策してきた。知識としては少しあったのだけど、実物を見て触れると理解が進むね。明治の人々の偉大な仕事を感じることができて、ほんとによかった。
その道中、随所で紅白帽の小学生の集団に出くわした。いわゆる社会科見学というやつだろう。こんなふうに幼少の頃から土木技術に触れる機会があることは、とても良いことだと思う。インフラがあってはじめて文化が成り立つのだという当たり前のことを感じ取り、しっかりドボクマインドを育んで、社会の役に立つ立派な大人になってもらいたいものだ。
そうは言っても、琵琶湖疏水って単体のものじゃなくて社会システムだから、小学生にはわかりにくいだろうね。そんなこと言い始めると、すべてのドボクは大きなシステムの一部ってことになっちゃうわけだけど。だから、ドボクって一般に認知されにくいのかな。そもそも土木の学生ですら、そこらへんの意識は低いように思うし。
あくまでも個人的な印象だし今は違うのかもしれないけど、土木工学の専門教育を行う大学では、歴史教育を軽視しているように感じる。これまで土木学科出身の方々と数多く接触してきた感想である。以前務めていた建設コンサルタントでは、同年代の同僚と田邊朔郎の話で盛り上がったことはあまりなかったし。ここらへんは明らかに建築学科出身とは異なるね。工学的観点だけでなく、人文的観点に立たないと、社会システム全体の中における位置付けが見えてこないのではなかろうか。
あ、小学生の話を書こうと思ってたのに、あらぬ方向に行ってしまった。