はちまドボク

何かからはみ出した、もうひとつの風景

クレーンの美しさ


個人的に、クレーンという機械にはある種の美しさを感じる。
その理由のひとつは、重力に拮抗するための構造システムが、視覚的に再現されていることにあるのではないかと思う。ヤジロベエのようにバランスをとることで生まれる緊張感がいいのだろうね。ここらへんの力学的合理性と形態との関係は、橋梁に感じる想いと共通するものがある。
でかいのに動くってことも外せない理由だね。秩序をもって動く機械は、見ていて楽しいものだ。でかいものは、それだけで迫力がある。その2つが合わさったら、グッとくるのは間違いないよね。
それと、働き者だという理由もあると思う。人も機械も、懸命に働く姿勢には感動する。決して浮かれることのないその姿に、自分の憧れを投影してしまうのかもしれない。
ところで、この港湾にあるクレーンってなんていう名称なのかしら。クレーンのカテゴライズって、いまいちわからないんだよな。勉強しなきゃ。