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はちまドボク

何かからはみ出した、もうひとつの風景

古代風地下迷宮


先日、念願かなって宇都宮の大谷資料館に行ってきた。地下空間好きならば、必ず訪れなければならない場所のひとつだ。この一帯では大谷石という軽くて柔らかい石材が採掘され、その跡地である超巨大地下空間が一般公開されているのだ。
エントランスが手動のアルミ製引き戸なので期待感はかなり低いところからスタートするのだけど、狭い階段を下っていくと気温がぐっと低くなり、まるで古代エジプトのピラミッドの中の通路のような風景になる。行ったことないけど。そして角を曲がるといきなり信じがたいほど広大な空間が眼下に広がる。このシークエンスの演出はすばらしい。本当に感動した。
その空間に降り立ち、指定されたルートを回遊するわけだが、至る所に鑑賞ポイントが用意されている。当初はどこを見ても同じような空間なのだろうと思っていたのだが、目が慣れてくると様々なバリエーションがあることに気づく。ここは古代ローマの遺跡かと見まごうばかり。行ったことないけど。飽きさせず、押しつけがましくなく、とても絶妙なバランスでルートや演出が組まれているのだ。
産業遺産という観点での見学もあろうかと思うが、圧倒的な空間体験ができることのほうがよほどインパクトが大きいと思う。とにかくこの施設はすばらしいので、多くの人に訪れてほしいと思った。なお訪問に際しては、防寒対策が必須だよ。