はちまドボク

何かからはみ出した、もうひとつの風景

日本橋水門のリニューアル


ふと対岸から日本橋水門を見ると、なんだか様子が違う。目をこすりながら何度も見ると、ゲートが1枚しかないことに気づく。それどころか、機械室もそれを載せる桁さえも消えているのだ。
かなり狐につままれた気持ちでじっくり見てみると、工事看板に「水門の取替工事を行います」とある。看板の手前には管理用通路の桁が横たわっているではないか。写真には写り込んではいないが、ゲートの部品とおぼしきものも左の対岸に浮かんでいた。
反対側にも行ってよく眺めてきた。取替工事に先だって、当然ゲートを仮に閉めておく必要がある。正しいゲート位置の前後に仮のゲートが設置されており、ここは俺が守る、という緊張感のある雰囲気を醸し出していた。
まちの風景は刻々と変わる。お出かけするときは周りをきょろきょろ見回して、アンテナの感度を高くしておかないと、面白いことが逃げてっちゃう。そうなると、もったいないよね。