はちまドボク

何かからはみ出した、もうひとつの風景

なにを跨ぐの


羽田空港のターミナルとスカイアーチの間にある歩道橋。ケーブルトラス構造と薄い床版、X字の平面となめらかな縦断、気の利いた高欄などの付属物などに見られるように、いろいろと手の込んだユニークな橋である。
しかし、なんとも違和感のある不思議なたたずまい。橋の下は道路や川などがあるわけでもなく、草の生えた利用不可能な背の低い空間になっている。隣には橋に平行して歩道もある。
橋の本質は何らかの支障を跨ぐところにあるのに、それが見えてこないんだもの。この橋の役割っていったい何だと疑問に思って当然だよね。