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はちまドボク

何かからはみ出した、もうひとつの風景

ななめのでっぱり

建築 形態


アイントホーフェンで暮らし始めてから、テレビをほとんど見なくなった。当たり前だが、全くわからないオランダ語の放送ばかりなので。このため、家にいるときにはクラシックのFMラジオをつけることが習慣となった。
ところが、結構頻繁に現代音楽がかかって困っている。こちらはリラックスしたいのに、緊張感や不安感をあおる不協和音や変拍子が延々と続くのだ。聴き慣れない音楽というのはストレスになるもので、結局はノートパソコンでいつもの音楽をかけてしまっている。
現代音楽と同じかどうかはわからないが、オランダの街を歩くと結構頻繁に奇妙な建築が現れてびっくりする。出っ張りとか、斜めとか、不自然な造形の建築がやけにたくさんあるのだ。法規に厳密に則ることで生み出された超合法建築というわけではなく、不自然なキャンチレバーや変則的なグリッドをわざわざ駆使して、重力や効率性といった普遍と思われていることに対して自由であることを、自らの意志で求めているように見える。びっくりした後によくよくその建築を眺めてみると、絶妙なバランスで破綻なく上手にまとめられていることに気づかされたりする。
幸い僕は現代音楽への拒否反応のようなものを現代建築に持っているわけではないので、というか判断するだけの知識がないので、これからも奇妙なオランダ建築をゆるく観察していきたいね。