はちまドボク

何かからはみ出した、もうひとつの風景

一対のバランス


この橋は先日紹介した橋とセットになっている。両者を見比べてみると、こちらの橋のフォルムははじけていなくて面白みが感じられず、そもそも桁下端のラインは不格好だし、ラチスで組まれた側面の傾斜の変化は窮屈な感じで、なんだか拍子抜けしてしまう。つまりペアとしてのバランスが取れていないように感じる。
こちらの橋は、あちらの橋にはない自転車や車いすの移動を可能にする役割を持っている。その機能を満足させるために普通の設計のアプローチを取らざるを得ず、面白みのないスタイルになったのではないのだろうか。いやいや、この橋を他の場所に持っていったら十分普通ではないよね。単純にあちらの橋のインパクトが強すぎるのか。