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はちまドボク

何かからはみ出した、もうひとつの風景

音楽と建築

建築 認識


先週の水曜日、自宅から歩いて10分程度の教会で行われた alva noto + ryuichi sakamoto "s" tour は、想像をはるかに超えてとんでもなく楽しかった。なんで坂本龍一アムステルダムでもロッテルダムでもなくアイントホーフェンを選んだんだろうね。不思議だけどラッキーだ。
坂本龍一はアコースティック・ピアノを奏で、アルヴァ・ノトはエレクトリック・サウンドとLEDディスプレイによるビジュアルを担当していた。教会という独特の空間の中で音と画は絶妙に混じり合い、ものすごく抽象的で幻想的でミニマルでハイテクで繊細で緻密な世界をつくっていた。ポップさは微塵もないのだけど、難解さや押しつけがましさなどは感じられず、実に心地よかった。なんだろう、スムーズで柔らかいんだよな、あらゆることが。まあ百聞は一見にしかずと言うことで、画質や音質には少々難があるけど、ライブの様子がツアーの公式ブログにいくつもアップされているので、じっくり見てほしい。(たとえばRyuichi Sakamoto + Alva Noto 1.MOVなど)
このライブの3日後の土曜日、スイス人建築家のペーター・ズントーが手がけたケルン近郊の Bruder Klaus Feldkapelle に行ってきた。麦畑が広がるなだらかな丘陵地にぽつりと立つこの礼拝堂には、もしかすると、これまで僕が体験した建築物の中で一番感情が揺り動かされたんじゃないだろうか。これは建築物と言うよりも、中に入れる彫刻作品だね。これまた抽象的で幻想的でミニマルでハイテクで繊細で緻密、つまり坂本龍一のライブと全く同じテイスト。やはり難解さや押しつけがましさなどは感じられず、実に心地よかった。
双方を体験した日が近かったせいもあるのだろうけど、音楽と建築でここまで類似した感激を受けるとは驚いたな。