はちまドボク

何かからはみ出した、もうひとつの風景

スイスダム巡礼


スイスには橋梁巡礼に来ていると言ったけど、実はもうひとつ大きな目的がある。それはダム巡礼。萩原さんの素晴らしい記事(スイスのダムめぐり・前編世界一のコンクリートダムを見てきたジェームス・ボンドがバンジーしたダム)を拝見してからスイスのダムの素敵さに惚れ込み、かねがね参拝したいと思っていたのだが、このたびようやく実現した。萩原さんの行程をトレースしながら対象を厳選し、そこに重要な橋梁巡礼のアンカーポイントのレイヤーを重ね合わせたら、極めててんこ盛りのスケジュールになってしまった。
なにかとすごいよ、スイスのダム。観光ガイドブックにはダムのことが一言も触れられていないけど、ちゃんと情報を載せるべきだと強く思う。結構な高低差があるぐねぐねの山道を行くのは、とてもしんどいけどね。
上の写真はグリムゼル峠のそばにある通称グリムゼル・ダム(本名はSpitallamm Dam)。1932年につくられた高さ114mのアーチダム(断面図を見ると重力式のように思うけど)。下流面は階段状になっていて、ものすごく崇高な存在感や威厳を感じる。森林限界を超えた周辺環境も、この世のものとは思えない絶景。このダムのすぐ脇にホテルがあるので(ただし結構良いお値段だが)、アルプス観光の拠点にもなるよ。ぜひご検討ください。