はちまドボク

何かからはみ出した、もうひとつの風景

アルプスの少女


まだ寒い頃だったある日、オランダのテレビのチャンネルを何気なく変えていたら、見たことのある絵が目に飛び込んできた。ハイジだ!ハイジがオランダ語をしゃべってる!びっくりすると同時にうれしくなって、テレビにかぶりついて見続けてしまった。
久しぶりに見たハイジはすごかった。アルプスの険しい山を素手、裸足、スカートで駆け回るなんて、なんて命知らずで落ち着きのない子なんだろう。悲しいことがあると周りを気にせず大泣きするし、ときには岩壁を命綱なしにフリークライミングしてしまうし、見ていてハラハラする。
その後もハイジの放送を何度も見たのだけど、そのことによってスイス行きたい願望が高ぶってきたという側面は否定できない。いやほんと心を動かされる素晴らしいアニメだね。と思って少し調べてみると、日本ではじめて海外ロケを敢行して制作されたアニメなのだという。しかも、あの宮崎駿が場面設定や画面構成を手がけていたのね。
そんなわけで、先月のスイス訪問ではドボク巡礼をしながらハイジの世界もたっぷり味わってきた。写真はハイジの舞台となったマイエンフェルト近くのサービスエリアで販売されていたハイジ関連グッズの一部。和製ハイジがワールドスタンダードになっていることが伺える商品ラインナップだ。ちゃんとライセンスを取得しているかどうかは微妙な感じがしたけど。