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はちまドボク

何かからはみ出した、もうひとつの風景

壁の穴


ミラノ北駅からコモへ向かう電車が出発するまで少し時間があったので、駅前からチラリと見えたスフォルツェスコ城を散歩してみた。レンガ造りの城は堅固な要塞といった風情で、優美さなどはほとんど感じられない。ここらへんは頻繁に戦争を繰り返していたのであろうことが、実用第一の外観やレイアウトから見て取れる。
城壁には無数の穴が空いている。しかもその配置はフラフラと揺らいでいる。上部のアーチや窓はきっちりつくられているのに、なんなんだこのいい加減さは。そもそもこの穴はなんのためのものだろうか。数が多すぎるので排水口でもなさそうだ。わりと小さいので銃眼でもないだろう。風通しを確保するための穴?仮設足場のための穴?そのうち調べてみよう。なんにしても、この穴のおかげでこの城の魅力は格段に上がっていると思うな。僕は気に入ったよ。