はちまドボク

何かからはみ出した、もうひとつの風景

鋼列柱


トリノのある教会を見るために中心部から北西方向にトラムで行ってみるたのだけど、周辺の状況はまったく調べて行かなかったので、そこに広がる光景はまったく想像していないものだった。
錆止め色の柱が果てしなく広がっている公園は、とても印象的な空間がつくられている。若者たちがスケボーに興じ、家族連れが遊具で遊び、恋人たちがベンチでいちゃついており、大きなカメラを持った人たちが熱心に写真を撮っていた。
ミラノに戻ってからこの公園のことを少し調べていたのだけど、ようやく詳細がわかってきた。もともとフィアットやミシュランの工場があったところの再開発でつくられたパルコ・ドーラという公園の一部のようだね(トリノ市のホームページ)。しかも、今年の9月にオープンしたばかりらしい。
イタリアでも産業遺産が上手に活用されているんだねと思ったが、どうやらドイツのランドシャフトパークの公園設計をしたLATZ+PARTNERという事務所が手がけているようだ。さすがはドイツ人のランドスケープアーキテクトということか。ここら辺はもう少し調べておきたいな。