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はちまドボク

何かからはみ出した、もうひとつの風景

宙づりエレベーター

建築 設備


高さ167mのトリノのシンボル的建築であるモーレ・アントネリアーナは、1863年にユダヤ教の礼拝堂(シナゴーグ)として建設がスタートしたんだけど、建設途中で資金難という大人の事情によりトリノ市へ委譲されて、1889年にようやく完成したんだって。内部は国立映画博物館としてリノベーションされ2000年から公開されている。大空間の壁面に沿って螺旋状に回廊が配置され、映画のポスターやらセットやらが展示されている。フロアでは大スクリーンを寝そべってみることができる。
まあそれはいいとして、問題は大空間の中央部分だ。なんと、ガイドレールがないシースルーエレベーターが行ったり来たり。透明な箱が垂直に昇降するこの光景、ちょっと未来的過ぎるんですけど。こんなことしてもいいの?というかどうやって安定させてるの?金沢の21世紀美術館とか、パリのルーブル美術館のエレベーターにもびびったけど、それらよりはるかに高いもんな。
エレベーターのカゴの天井も当然シースルー。長い行列に我慢して並びこれに乗ると、ドームの中に吸い込まれていく感動を味わうことができる。トリノに行くことがあれば、ここは押さえておきたい物件だよ。