はちまドボク

何かからはみ出した、もうひとつの風景

御茶ノ水キャニオン


先週末、BPA(ボート・ピープル・アソシエーション)のクルーズ企画「東京花見クルーズ2012」に参加させていただいた。日本橋川神田川、隅田川、小名木川をめぐる都市内河川おなかいっぱい堪能コースだ。これまでいろんな場所で頻繁に船に乗っている僕なんだけど、お恥ずかしながら、神田アイランド一周というのは初めてなんだよね。今回ばかりは逃すまいと、告知があったそばから脊髄反射で申し込んだ。
船から都市を見るってのは、本当に面白い体験だよ。視点の低さ、視界の広がり方、視点の移動スピード、多様な風景の変化、どれをとっても全く飽きることがない。しかも今回のコースでは、東京の「レイヤード・シティ」っぷりが実感できた。
僕にとってJR御茶ノ水駅の付近の風景は、子供の頃からの東京に対するイメージそのものだ。神田川、丸ノ内線、中央線、総武線、聖橋といった交通系インフラの重層には、興奮せざるを得ないよね。それを、今回ついに谷底から眺めることができた。水面から見る渓谷は、とても人の手で掘ったとは思えない大迫力。江戸時代の先人たちはすごいね。そしてその人工渓谷に様々な都市インフラをコラージュしてきた先人たちもすごいね。