はちまドボク

何かからはみ出した、もうひとつの風景

十字架アンカー


グラウンドアンカーとは、斜面の地滑りを抑止するため地中に鋼材を突っ込んでそれをググッと引っ張って地盤を強化する工法。道路やダムなんかでよく見るね。アンカーの頭部は各メーカーで異なる形状なので、バリエーションがかなり豊富。みっともないとか痛々しいとか環境破壊だとかと思う人も多いだろうけど、斜面の安定を図る必要性という事実を飲み込んでからよくよく見てみると、かっこいいものもたくさんあるよ。
地山を抑えているとか言っておきながら、本当は有事の際にここから何かが飛び出してくるとか、あるいは、見てはいけない生け贄的な何かが埋め込まれていたりするんじゃなかろうか。いずれにしても、ただならぬ不穏な雰囲気をまとっているところが魅力だね。