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はちまドボク

何かからはみ出した、もうひとつの風景

次元を越える理解


先週の土曜日、神保町にある建築系書店で有名な南洋堂で開催された「スリバチカフェ2」に行ってきた。『東京「スリバチ」地形散歩』に続く、『東京人8月号 特集:東京地形散歩』の出版記念イベントである。販売されている書籍やマニアパグッズは当然持っているのだけど、どうしても行かなければならない理由があった。前回も展示されていた「東京の微地形模型」に対して、歴史、道路、地下鉄などの様々な情報を織り込んだ動画をプロジェクションするプロジェクト「TOPOGRAPHY MODEL TOKYO WITH PROJECTION」を見るためである。先月の展示をうっかり見逃してしまったことを反省しつつ。
結論から言うと、これは本当にすごいよ。「地形」に刻まれた分厚くてわかりにくい情報が、極めてクールに抽出されている。そして、時空を軽々と超える「リアルな体験」がもたらされる。
なにしろ、直感的理解を促すツールとして今なおトップの手法である「立体模型」と、間口が広くて深みを持たせられる時間軸を持つ「動画」を高いレベルで融合させているんだもの。この情報伝達手法としてのすごさは尋常ではない。いったい何次元の世界なんだろう。「理解」という枠があっさり凌駕されてしまい、戸惑った。こうした感動がもたらされる場合、うっかり「アート」という範疇にしてしまいがちだけど、これはアート作品としてつくられたものではないし、そうした思考停止を認めてしまう枠組みに当てはめることは避けたいね。
まあ僕のつたない感想はともかく、機会を見て一度ライブでこの展示を体験していただきたい。そうすればこの感激を他人と共有したい僕の気持ちも理解していただけると思う。毎週土曜日に上演することを検討中だそうだよ。


凹凸を楽しむ 東京「スリバチ」地形散歩

凹凸を楽しむ 東京「スリバチ」地形散歩

東京人 2012年 08月号 [雑誌]

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