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はちまドボク

何かからはみ出した、もうひとつの風景

浮かれ武甲山


ふと気がつくと、1泊2日で秩父方面のダムを巡ったゴールデンウィークから、もはや3ヶ月も経過している。すっかり老け込んでしまったのであろうか、このところの時間の流れの速さには驚くばかりである。いや、本当に驚くべきは、せっかく素敵なものをたくさん見てきたというのに、この備忘録に全く記していないという自分のだらしなさである。そんなわけで、とりあえず最近の採掘場ブーム(自分だけ)の発端となった秩父の武甲山について、忘れる前に少し載せておこう。ダムについてはさらに後日。
武甲山は縄文の頃から地域の信仰の対象にもなってきた重要な山である。そればかりか、幸か不幸か良質の石灰岩という直接的な「山の幸」をもたらしてくれる地域の宝だ。セメントの原材料として明治の頃から大規模な採掘が進められ、山体の姿形がいまだに変貌し続けている。なんと、山頂の位置も標高も変化しているらしい。ごく一般的な感覚で言えば、近代文明による自然破壊の痛々しい象徴であったりするわけだ。
今回のダムツアーでは武甲山を望む秩父市内にほんの少しだけ寄り道するつもりだったのだけど、初日の途中で大渋滞に巻き込まれ、予定が大幅に狂ってしまった。その晩にホテル(というか合宿所)で見たローカルテレビによると、渋滞の原因は「羊山公園」で行われた「芝桜まつり」によるものらしい。ど派手なピンクの浮かれっぷりと荒れまくった山肌がそのニュース映像に映っていた。このシュールな眺めは実際に見ておかなければなるまいと思い立ち、ダム訪問の時間を削って混雑覚悟で日没直前に行ってきた。
いやもう、スケールがでかくてインパクトのあるこの景観は、混沌が突出していて捉え方がよくわからないね。そりゃみんな大渋滞を起こしてでも見に来たいよね。個人的にはもっと採掘場に近寄って眺めたいのだけど、そんな視点場あるのかね。あらためてチェックしなければ。