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はちまドボク

何かからはみ出した、もうひとつの風景

地形を無視する技術


先週末ははじめて新東名を通ってみた。こりゃ走りやすい道だね。もともと3車線を想定しているため幅員がやたら広いし、設計速度が高く設定されているので道路線形に全く破綻がない。舗装や照明などの保全レベルもすごく高いし、大断面のトンネルは圧迫感はなんか全然ない。おそらく高速道路として現在の世界最高水準だと思う。
なんで新東名を通ることになったかというと、新東名を見に行ったからだ。そもそも高速道路は走るよりも見る方が楽しいよね。あまり賛同は得られないだろうが。実際見どころが多すぎて、今回の旅では4カ所くらいしか巡ることができなかったので、再チャレンジしなければならなくなった。
今回のハイライトのひとつは、上の写真の新清水JCTである。茶畑が斜面に張り付いた山の上から、その全貌を拝むことができた。もうね、なんとも形容しがたい強烈なカオスだよ。なにしろ、高速で通行する車両に最適化された理想的な線形を持つジャンクションを、繊細な起伏が形成されている山と谷の中につくっているのだ。機能性と場所性のギャップが激しく、自分がこれまで培ってきた地形感覚というか空間感覚が一刀両断にされたような衝撃だ。地形という非常に大きな条件を平然と超越することができる技術力ってすごいなあ。