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はちまドボク

何かからはみ出した、もうひとつの風景

川から見る首都高

道路 河川


昨日は首都高が主催する「川から見る首都高」に参加させていただいた。「首都高バスクルーズ」に続く、shutoko members第2弾の企画で、ヤマハ発動機のバックアップで日本橋川神田川、隅田川をモーターボートでめぐり、その名の通り首都高を見上げて楽しむクルーズツアーだ。
個人的にはこれまでに何度も船から首都高を見上げているけども、毎度毎度のことながら、百発百中で興奮するね。今回も本当に楽しかった。昨日は冷たい雨が降る悪コンディションではあったものの、上空の高架橋がシェルターになってくれたので、首都高のありがたみが強調されたよ。
そして、やはりいつ見ても感動するのが上の写真の「江戸橋ジャンクション」だ。超過密都市の水路上に高規格の道路を何層にも重ねて結びつけるという、できるだけ触れたくない立体パズルを見事に解いたその姿は、ある種の美しさを見いだすことができるよ。このジャンクションは陸上から眺める場所が少ないので、こうして水面から眺められる機会にはなるべく参加したいよね。
ところで、ちょうど直前の9月19日に提出された国土交通省「首都高速の再生に関する有識者会議」提言書によると、

既存の高架の首都高速道路は、何より老朽化対策が喫緊の課題です。
そのため、現在の首都高速道路を、補修等を行いながら使い続けることが現実的であるのかという疑問に立ち、私たちは、より長く使い続けることができると言われている地下化を取り上げ、検討してまいりました。地下化などにより、首都高速道路そのものが災害に強くなり、また緊急輸送道路としても大いに活用が期待できます。首都直下型地震への対策としても、必要不可欠です。
地下化などと同時に、改めて都心環状線のネットワークの再構築を行い、無駄なく、効率的で安心できる新しい首都高速道路に生まれ変わると、東京を含む首都圏の生活やイメージは一変するものと思われます。
そして、今、首都高速道路の高架橋が遮っている、歴史的価値の高い建物、川や海という水辺、そして、空、緑・・・これら「東京の美しさ」を取り戻し、世界に発信していくことは、日本に生きる私たちの誇りともなるはずです。

ということになっているのだが、どうも腑に落ちない点がある。首都高の高架橋が「危険」で「邪魔」なものだという前提で話を進めているようなのだ。個人的には首都高を地下化することに反対ではないのだけど、高架橋を一方的に悪者と決めつける態度はいかがなものかと思う。むしろ首都高の高架橋を「歴史的価値の高い建物」に位置付けたいくらいだし。そもそも難設計や難工事を乗り越えて世界に誇る都市内高速道路を整備してきた諸先輩たちに対して、甚だ失礼な態度だろうにねえ。
昨日のクルーズの予習として「プロジェクトX 挑戦者たち/首都高速 東京五輪への空中作戦」を購入し、架設の風景や関係者の方々のインタビューなどを見ていたので、なおさらそう感じる。テレビ的なご都合主義的編集は若干気になるものの、基本的にはいい番組だと思うよ。