はちまドボク

何かからはみ出した、もうひとつの風景

橋の下の対応関係


JR中央線神田駅南端の、レンガ貼りコンクリートアーチ高架橋。日本の鉄筋コンクリート構造の始祖とも言えるスターエンジニアの阿部美樹志の手によるもので、写真の区間を含む東京駅−万世橋駅間の鉄道高架橋は1919年(大正8年)に完成した。阿部美樹志はもともと土木工学を学び、鉄道院の技師を務めていたのに、後に建築構造の世界で大活躍し、さらには行政官としても戦災復興院総裁を務めちゃったりしたすごい人だ。詳しく知りたい方は、この論文(阿部美樹志とわが国における黎明期の鉄道高架橋(pdf))を読まれるといいと思う。高架下建築の成立要因にも言及しているし、多角的に楽しめると思うよ。
それはそれとして。
お店の看板、空調の室外機、入り口とは、やはり対応しているのだろうか。いや、数が合わないぞ、なんでだ。高架下空間はいったいどうなっているんだ。入ってみたいけど、ちょっと怖い。