はちまドボク

何かからはみ出した、もうひとつの風景

鉄筋コンクリート教会


このブログは自分自身の備忘録としてそれなりに機能している。しかし、アップしたと思い込んでいるネタをうっかり記載していなかったというケースが、わりと頻繁に起こっている。どうやらツイッターやフェイスブックに気楽にアップしたものを、このブログに書き込んだものと勘違いしているようなのだ。ストックとフローの役割をせっかく分担しているつもりなのに、それらを混同してしまうとろくでもないことになっちゃう。使おうと思ったときに使えないというのは、イラッと来るもんだね。
ということで、このたび使ったネタをいまさらアップ。パリから西に200kmほどの港街のル・アーヴルにあるサン・ジョセフ教会。橋マニアはノルマンディー橋(念願のサーベイ壁越え)とセットで観に行くといいよ。
第二次世界大戦で壊滅したこの街は、あのル・コルビュジエやワルター・グロピウスらにも多大な影響を与えたという「コンクリートの父」ことオーギュスト・ペレが中心となって再建された。グリッドの街区にずらりとコンクリートの高層団地が並ぶ再開発は、ユネスコの世界遺産にも登録されるほど評価されている。なかなか珍しいパターンだね。
オーギュスト・ペレの遺作であり、ル・アーヴルのシンボルにもなっているこの教会は、1953年に完成した。幾何学模様のステンドグラスによる鮮やかな光が、100m超のタワー内部に連続する大空間を満たし、信仰心が全くないこの僕もゆさぶられるものがあった。鉄筋コンクリートという新技術による表現を探究しながら、ゴシック様式などの伝統的なスタイルから解き放って信仰空間を生み出すってのは、時代を牽引する建築家として相当に大きな自負があったんだろうなあ。