はちまドボク

何かからはみ出した、もうひとつの風景

切通し交差点


川崎市を通る国道246号に、「切通し」というストレートな名前の交差点がある。先日、近くを通りかかったので、歩道橋の上からじっくり眺めてみた。すると、さもありなんと納得してしまうほど、丘陵をズバッと切り裂く見事な切通しを確認することが出来た。
国道246号は江戸時代の物流ラインの「大山街道」に基づいているということだが(参照:川崎国道事務所 - 国道246号について)、江戸時代からこの切通しが存在していたわけではない。iPhoneアプリ「東京時層地図」によると、「高度経済成長前夜(昭和30-35年)」でようやく登場する。
まあ今なら、こんな都市部でこんな大胆な地形改変などせずに、トンネルで丘陵を抜くんだろうなあ。のり面の角度を見る限り、地質は悪くないだろうし。
ちなみに、このあたりの地名や駅名やバス停名は「溝の口」「溝ノ口」「溝口」など、表記が揺れまくっている。多摩丘陵から染み出してくる水が、はっきりと「溝」つまり「川」になる場所ってことなんだろうけど、バリエーションがありすぎなんじゃないか。すぐ近くにはものすごく立派な久地円筒分水があったりするし、昔から利権やしがらみが多い土地柄なのかもしれないね。土地勘が全くないくせにこんなことを申し上げるのもどうかと思うが。